ある刑事もののドラマで、何度か再放送された番組があり、今日それを見た。
大変複雑な内容で、結論から言うと、ある学生同士が付き合っており、女性に子供が出来た。しかし男は未来を今子供や結婚で台無しにされたくないと思い、女性に子供を堕ろせと言った。しかし女性は女児を産んで死んだ。数十年後、大学教授となった男は、同じ大学の女性を家の家政婦として雇った。教授は教え子を招き、彼らは警察関係者が多いが、「何故人を殺してはいけないか」というタイトルで論文を書かせる。しかし途中全員室内で眠ってしまい、教授がおかしいと気づく。なんとか刑事は連絡をつけ助けが来たが、鉄砲を家政婦に向けていた教授は彼女を撃とうとする。家政婦は護身用のピストルを教授に向けた。「君に私は撃てない。君は優しすぎるからだ」と女性を触発するような事を言った。彼は「さようなら」と彼女を撃とうとした、まさにその時、彼女のほうが彼にピストルを打った。警察は彼女を正当防衛とした。しかし教授と家政婦の関係を洗い出すと、彼女こそが教授がかつて捨てた女の子供だった事が判る。取り調べで彼女は「私は教授に殺されそうになった」と言った。それは母親に子供を堕ろせと言った事を意味した。再度警察は女性に対して「教授があなたに猟銃を向けた時に、あなたは殺意がありましたか?」と聞いた。彼女は「ありました」と殺意を認めた。
ここからは私の個人的見解で有る。教授は最後に「さようなら」と言った。それは「殺してくれ」と言う合図ではなかったか。教授もずっと自身が捨てた女性に対して悔やんでいたのである。そして「私は胎児の君を殺そうとした。殺してくれなければ、君の母親は浮かばれ無い」という事を暗に仄めかしたとしたら、彼女は確かに殺意を認めた。しかしそれは教授の自殺教唆に似ている。この手の心理面が強いものはあまりドラマではやらない方が良いと思う。
最後に、教授の命題で有る「何故人を殺してはいけないのか?」と言う個人的意見。「人間が人間を殺すと罰せられる。殺してはならないというより、刃傷沙汰は刑事事件で有り、刑務所に入れられ処罰がある。それを世間は善行と認めないからだ」
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