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#カントリーヒューマンズイラスト
豆枝
106
4,614
#日本愛され
ミルト
891
アメリカ×日本
今日はハロウィンなので日本がドラキュラです
政治的意味意図ありません
戦争要素、華美ありません
キャラクターとして見てください
あと駄作に少しなってます
あと展開クソ早い上に短いです
まぁ主はテスト期間だから許せ(?)
*
窓の外には、赤みがかった月が浮かんでいた。
薄暗い部屋の窓辺に、日本は一人で立っている。
「日本ー!」
勢いよく扉が開く。
「……アメリカさん。ノックをしてください」
「いいじゃん、別に!」
アメリカは笑いながら日本の隣に立った。
「また月見てんの?」
「ええ。昔からの習慣です」
「ふーん」
何気なく日本の手を取るアメリカ。
「冷たっ!」
「私はこういう体質ですから」
日本は小さく笑った。
けれど、その手を握り返すことはなかった。
*
それから数日後。
アメリカは書斎の机に置かれた古い写真を手に取った。
そこには、今と変わらない姿の日本が写っていた。
「……これ、お前?」
背後で足音が止まる。
「それを見たのですか」
「いつの写真?」
「随分と昔のものです」
「隣の人は?」
日本は答えなかった。
ただ、写真を取り上げ、静かに引き出しへしまった。
「もう、いない人です」
「そっか」
短い返事。
しばらくの沈黙のあと、日本が口を開いた。
「アメリカさん」
「ん?」
「私は、人間ではありません」
「知ってるよ」
「いつか、あなたがいなくなっても、私はここにいます」
アメリカの笑顔が少しだけ消えた。
「……それが?」
日本は俯いた。
*
その夜、アメリカはいつものように日本の部屋を訪れた。
机の上には手つかずの食事が置かれている。
日本は椅子に腰掛け、窓の外を眺めていた。
「最近、元気ないよな」
「何でもありません」
「嘘つけ」
日本は答えない。
アメリカは向かいの椅子に座り、しばらく彼の顔を見つめた。
「……もう、ここへ来ないでください」
「は?」
「あなたのためです」
日本は微笑んだ。
いつもの、どこか寂しそうな笑顔だった。
「あなたには明日がありますから」
アメリカは日本の手を取った。
「俺は、お前といる時間が好きなんだけど」
日本の指先がわずかに動く。
「……そうですか」
「うん」
それ以上、二人は何も話さなかった。
*
翌朝。
アメリカが目を覚ますと、日本の姿はどこにもなかった。
開け放たれた窓から、冷たい風が吹き込んでいる。
机の上には、一通の手紙と古びた懐中時計が残されていた。
『あなたと過ごした時間は、幸福でした』
『どうか、私を忘れてください』
アメリカは何度もその文章を読み返した。
「……忘れられるわけないだろ」
手紙を握りしめる。
窓から差し込む朝日が、誰もいない部屋を照らしていた。
*
それから数年後。
深夜の古い屋敷には、今日もアメリカが訪れていた。
テーブルには二人分のカップ。
片方には紅茶。もう片方は空っぽだった。
アメリカは空のカップを見つめる。
「……なあ、日本」
返事はない。
カーテンが風に揺れた。
「おやすみ」
静かな声が部屋に響く。
その瞬間。
カチリ。
止まっていた懐中時計の針が、一秒だけ動いた。
アメリカは振り返らなかった。
窓の外では、再び夜が明けようとしていた。
END.
コメント
5件
なんでそんなこんな神作が作れるんですかぁ!? 描写が…神…ですね…。
感動×ミステリーみたいで凄い好きです…!!!!! 日本さん…どうして出て行っちゃったのかな…on……
読み終えました。短い中に、体温のない日本と、それでも隣にいたいアメリカの温度差がしっかり感じられて切なかったです。「あなたには明日がありますから」という台詞が、不死と人間のどうしようもないすれ違いを一瞬で表現していて、胸に残りました。最後の懐中時計の針が動く描写、あれは日本がまだどこかで——と考えたくなる余白の使い方が巧いなと。一話完結の小品として、余韻がとても美しかったです。織猫さん、テスト期間中とのことですが無理なさらず。素敵な作品をありがとうございました。