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これは、とても仲の良い『6人組』のお話。
教室に差し込む午後の光と、絶えない笑い声。
何も変わらないはずの日常の中で——
ある日を境に、『独りぼっち』になった少年のお話。
大切な人を失った『5人組』のお話。
9月4日
今日は何故か、みんなの反応がおかしかった。
「なっちゃん!なにしてんのっ?」
「ん…誰、?
…あ、みことか。昨日の課題終わってないから居残り、笑」
「そうなん?なっちゃん忙しそうやもんね〜」
「すっちー!一緒に帰らんっ?」
「え…?あ、みこちゃん?もちろん!一緒に帰ろぉ〜!」
「……?」
向けられる視線が、一瞬だけ迷うように揺れた気がした。
何かがおかしかった。
みんな、俺の顔を見て、不思議そうな顔をする。
一瞬だけ。
でもすぐにいつも通りの表情になる。
最初は、俺の顔になにかついてるのかな?
と思い、鏡を見てみたが、何もついていなかった。
なのに、らんらんも、
まにきも、
こさめちゃんも
なっちゃんも、
すっちーだって、
まじまじとこちらを見つめてきた。
まぁ、今日はみんな疲れていただけかもしれないから。
また明日になったら普通に戻るだろう。
そんなことを願って、眠りについた。
9月9日
おかしい。
何がおかしいって、もちろん5人の俺に対する接し方が、だ。
今日なんて、
「らんらん!一緒にお昼食べよっ!」
「らんらん……?」
「え、?うん…、」
「…ぁれ、みことじゃん!一緒にお昼食べよーっ!」
「…?うん…、!」
「こさめちゃーんっ!」
「え?黄原さん?(みこちゃんの苗字)」
「黄原さん…?こさめちゃんどしたん?」
「ん…?あぁっ!みこちゃんっ!なぁに〜っ?」
「え…?」
最初は小さかった違和感が、大きく膨らんでいった。
9月13日
学校が、全然楽しくなかった。
「あの…まにき、?」
「は?何?」
「…っ、ぁ…なんでもない…っ、」
「こさめ以外でその呼び方してるやついるんだな。」
「…っ、」
なんで、?
「ぁの…、らんらん…っ、?」
「ん?らんらん?あれー、黄原さんじゃん!どうかしたのー?」
「………っ、」
なんで、?どうして、?
俺に向けられている目、
それは明らかに、他人の目だった。
9月14日
今日は前よりも、
みんなに話しかけた。
もしかしたら、
何かがきっかけで、
思い出してくれるかもしれない。
ある日から
いつも通りに戻るかもしれない。
そんな期待も込めて。
たくさん、
冷たい態度を取られても、
自分のことを覚えていてもらえなくても、
これからまた、
作っていけば、
いいのかもしれない。
そんなふうにも思っていた。
「あ…、つ、次の授業なんだっけ…っ、!」
「次は歴史の授業だよ?」
「あ、りがとう…、」
「なっty…、暇さん…、!お昼…一緒に食べませんか、?」
「あ?…て、黄原じゃん。
別にいいけど。お前あいつらと仲良かったっけ?」
「ぅぇ…、?ぁ、あんまり…、」
「でも…友達…他に居ないから……、」
「あっそ。じゃ、屋上ね。」
「…はい…、」
心が折れそうだった。
何回話しかけても、
何回近づいても、
何も変わらなかった。
俺はあくまで他人でしか無い。
それを思い知らされた気がして、
何度もやめようと思った。
何度も諦めようと思った。
でも、
そうしたらまた、
『独りぼっち』になってしまうから。
『大丈夫。みことは独りじゃないよ』
9月20日
今日も、
今日も話しかけたよ…っ、?
でも、
みんな、
知らない人みたいに、
こちらを見つめてくる、
同じことを何度も繰り返しているはずなのに、何も変わらない日々だった。
怖い…っ、
怖いよ…っ、、
指先が冷たくなって、うまく息ができない。
胸の奥がじわじわと締め付けられて、
呼吸が浅くなっていくのがわかる。
周りの声が少しずつ遠ざかっていって、
自分だけが取り残されているみたいだった。
助けて…っ、
真琴です!
今回は連載になります。
連載と言っても、不定期投稿なので、
いつ完結するかは不明です。
一話で完結させるつもりだったお話を
引き伸ばして連載にしましたので、
一話はすごく短いし、
数話で完結すると思います。
感想、アドバイス等、コメントお待ちしております、、((
また駄作を一つ生み出してしまった…
期待はしないでください、(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
コメント
4件
絶対的感動作すぎて楽しみすぎる!
意味が深い物語、いろんな視点があるなー
こんな感動する話見たことないわ〜🥹🥹