テラーノベル
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「今までありがとう。」
銃口を向けながら言葉を呟く。
生きるのが辛い。
そう思った事はないだろうか。
健全に生きていれば大抵はあるだろう。
まぁ、…どこかで気が変わるというのが
ありがちだと思う。
では気が変わらなければどうなるのか。
面倒なまま生きるか、耐えずに死ぬか。
この2つのどちらかになる。
俺はさっきまでその狭間にいた。
もう、
「終わったんだ。」
俺は頭に銃口を突きつけて呟いた。。
「今までありがとう。 」
会場に破裂音の様なものが響き渡る。
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本当に良かったのだろうか。
舞台の真ん中で死んでしまって。
切なそうな顔には幸せもあるように見えた。
台本を捨てた舞台俳優。