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「るぅとくん?」










今日は部活が雨で無くなった。

濡れて帰るのが嫌だ と思う人が多いと

思うけど、僕は違う。


雨は僕の涙を流してくれるから。

辛いことがあっても 雨と一緒に流して

くれるから。雨に濡れるんだ


今日は特に何も無いけど 雨に濡れたい

ので傘は置いていく。クラスメイトに

傘持って帰らないの?と言われたけど

大丈夫!と言ってしまった。せっかく

声をかけてくれたのに気まづくなる返し

しか出来ない自分に泣いちゃいそう。

みんな傘さしてるのに 自分だけさしてない

優越感と 僕だけっていう孤独感 埋まる隙間

は無くって ただ一人歩いてく。



段々大きくなる雨音にも負けないほどの

声が聞こえたのは 後ろからだった。



るぅとくん?と彼特有のガサガサボイスが

流れた。ころちゃんは僕の部活の2つ上の

先輩で あまり関わりはないけど一人でいる

僕をよく気配ってくれる優しい先輩だ。


「先輩、どうしましたか?」

「いやどうしたも何も…傘さしなさいよ」

「大丈夫です」

「はぁ?」 


先輩はなぜ僕に傘をさしてほしい

のだろうか?傘なんて邪魔なだけなのに。

「とにかく僕の傘使いな」

そう呆れたようにころちゃんは僕に傘

を渡してくれた。少しずつ濡れていく彼が

ちょっとかっこいいなんて思ってしまう。


いや、先輩が濡れちゃいますよ なんて言って

傘を返そうとすると いいからいいから!

ってまた返される。



……あ


「先輩、あいあいがさ?しませんか」





僕はそうゆう恋愛モノに無垢だからよく

わかんないけど、あいあいがさ?っていう

のは確か傘ひとつの中に男女が入ると

言うものだった。2人とも濡れないように

するにはこうしかない と思ったのだ。


先輩はえ?は?あ、うん なんて言って傘

を受け取るからくすっと笑ってしまう。

二人では入る傘はやっぱり狭くて でも

あったかくて 。



ふっと先輩を見上げると まっすぐ前を

見つめてて 綺麗だなって思う。何考えてる

んだろう 僕のことかな なんて被害妄想が

激しいなんて自分でも自覚してしまう。


そんな僕でも妄想なんかじゃなくって 一つ

分かるのは 先輩となら、涙を流さなくて

いいんだなって。 泣くことよりも先輩とい

るこの時間が流れていくから それほどに

大切な物なんてないから。



「ころんせんぱい、」

「ん?」



「雨がやみませんね」



僕たちの距離を近づけてくれる

雨がやっぱり僕は好きです。






こんな駄作を見てくれてありがとうございました…!皆さんメリークリスマスでしたね!!私はいつも通り皆様の青黄を読んでメリークリスマスしておりました        世間では恋人ときゃーきゃーするんでしょうけど、私は青黄にきゃーきゃーしてもらうんで大丈夫です。    次のイベントはお正月ですね!!こんな私の作品の更新を待ってくれてる方とか居るのか分かりませんが(趣味で思いついた作品を色々投稿してるだけなので)お正月に関したお話も書きたいな〜とは思っています!あ、こいつお正月のお話も出すんやなと思っていただけたら光栄です。ご観覧ありがとうございました!!みんなメリークリスマス!!皆様に幸せあれ…!!!!👏🏻🩵💛✨





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