・ 初期人狼組が喧嘩します。
____________
「 ゾムなんてッ…大嫌いや!! 」
「 俺やってお前なんか嫌いや!大嫌いや! 」
そんな大声が食堂に響く。
「 もうええわ、俺部屋戻る 」
まだそんなに食べていないロボロ。
お腹が空いてるのに気にせず部屋に戻る。
「 … 」
止める気も無くただ黙るゾム。
「 …ぞ、ゾム…? 」
シャオロンが声を掛ける。
「 …うるせェ、話しかけんなや 」
あからさまにピリピリしているその声からは
怒りと混じったほんの少しの申し訳なさの声。
拳を握り締める。
そして急いでこの喧嘩に駆け寄ったトントン。
「 君ら何があったんですかねぇ… 」
はぁ、と溜息を吐く。
「 …ロボロが悪いねん。 」
「 だから内容話せ言うとるやろ 」
「 …ロボロが、前線行く言うて、それで
駄目やって、言ったんや。まだお前は
駄目やって、危ないからって、 」
確かにゾムが言う事も理解できる。だが
少しくらい、前線で戦わせてもいいのではないか、と思ってしまった。
「 …なるほどな、 」
「 …ロボロの代わりにさ、俺が前線でる 」
「 …大丈夫なんか?最近任務詰まっとるから
疲れとんちゃうんか 」
「 全然平気や 」
______
その日の夜。
訓練場からある音が聞こえる。
銃を使った音、ナイフを使った音、弓を使った
音。様々な音が聞こえる。
ロボロはそれに気付き目覚め、訓練場を
監視カメラで見てみる。
「 …は?ゾム?何でこんなド深夜に… 」
急いで訓練場に向かう。今ここで睡眠時間を
削って仕舞えば圧倒的に弱くなる、今より
絶対に。止めなければ、いつ倒れてもおかしく
ない。
「 ゾムゥ!!! 」
「 …あ?ロボロ? 」
はぁ、はぁ、と息を切らしながらロボロの方を
向いた。
「 こんのドアホ!! 」
胸ぐらを掴み声を上げてそう言う。
「 …は? 」
「 なんで睡眠時間まで削って練習やんねん!
倒れてもおかしくないねんぞ!絶対に、
絶対に今より弱くなるぞそれじゃあ!
ゾムが死んだら、俺、許さへんからな! 」
今の気持ちを伝える。ゾムは唖然とする。
喧嘩相手から、心配の言葉??
「 …ろ、ぼろ。すまん、急にお前が前線
行くって、言うから…怪我されたら、困る
ねん…やから、俺が行こうとして… 」
「 アホ、俺は死なへんわ 」
こんなにも大きく喧嘩をするのは、
何か、大きい絆が結ばれているのだろう。
______
無理矢理終わらせた感やばいっすね。
コメント
3件
フォロー失礼します。