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yaur
微noya
ya「」
ur「」
no「」
読み切り
ya視点
久しぶりにこの地に訪れた
もう隣に君はいない
君の横顔は見れない
君の声は聞けない
未練は残っていない 、 はずなんだ
no「yaくん 、 この花見てください ‼︎ すごい綺麗」
期待して横を見ても 、 君はいなかった
いるのは今の恋人だけ
ya「そうだね 、 すごい綺麗」
隣に君がいたらきっと 、
“ urみたいだね ”
そう言ってただろう
でも言う必要さえなくなった
君はもう俺のものじゃないから
ya「俺 、 生まれ変わったらこの金木犀になりたい」
no「いいですね ~ 、 僕は生まれ変わったら鳥になりたいな ~ 」
君の前で口にした言葉と同じ言葉を放った
この言葉を再び言って初めて気付いた
君が返した言葉の意味を
君と初めてデートした場所が 、 この場所だった
一緒に綺麗な花を見に行こって 、 行き帰りの ドライブでさえ思い出になっている
ya「え 、 ッ … まじすげぇ … 」
ur「んへへ 、 初デートここに来れてよかったね」
ya「ね ! めっちゃ綺麗だよ ! こっち見て見て ~ ‼︎ 」
ur「 、 … ふふ 、 ( 笑 ) 」
君の笑顔は今でも目に焼き付いている
花のように美しかった
いや 、 花よりずっと美しかった
ya「俺 、 生まれ変わったらこの金木犀になりたいな ~ 」
ur「じゃ ~ 俺はその隣の藤の花かな ~ 」
ya「目立ちたがりだね ~ ( 笑 ) 」
ur「 … 、 ( 笑 ) 」
君と別れてから3年
君の切ない笑顔の意味がようやくわかった
君の言葉の意味がようやくわかった
“ 生まれ変わっても隣にいたい ”
恋愛に奥手で不器用な 彼なりの愛情表現だった
その言葉の意味に気づいていたら 、 今変わっていただろうか
気づくのが遅すぎた
もう君は取り戻せない
ur「 … あはは 、 ( 笑 ) 」
懐かしい笑い声が聞こえた
声の行方を辿って視線を送ると 、
君がいた
隣に並んでいるのは新しい恋人だろうか
心の奥から 、 黒い感情が湧き出てくる
もう君に未練が残っていないはわかっている
恋人がいるのにこんな感情 、 抱いちゃいけないのはわかっている
でも 、 それでも
ur「yaくん … 、 」
君に名前を呼ばれたら 、 それはもう恋の合図なんだ
コメント
4件
ちゃんと考えながら書いてんのガチ尊敬🤩
金木犀の花言葉 ↪︎ 初恋 藤の花(紫)の花言葉 ↪︎ 君の愛に酔う サムネの紫のクロッカスの花言葉 ↪︎ 愛の後悔