テラーノベル
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はじめに・この作品はcishpです・実在する方のお名前をお借りした作品になります。ご本人様とは一切関係ございません。
・腐向け作品、nmmnとなっております。こちらが苦手な方、理解のない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します。
・素人の書くものですので口調等おかしなところがあるかと思いますが、目をつぶって頂けますと幸いです。
・思いつきで書いたものなので話のまとまりがありません。暖かい目で見ていただけると嬉しいです
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「ピアス塞がなくたってええよ?」
何気ない休日、ソファに隣合って座っていた。目の前のテレビに見ているようで見ていないバラエティ番組が映されている。
「ピアス…、?」
そう彼に言われたものの、穴だらけの耳を彼に晒すのは嫌だ。俺が弱かった証をいつまでも残しているのは嫌だ。彼という存在がいるのに、まだ心に何かがないままなのが嫌だ。
でももうピアスで埋めるなんてことはしたくない。
「うーん」
「俺は痛々しいだけやし塞ぎたい。」
弱かった証を〜なんてのは彼には伝えずただYESかNOかを応えただけだった。
そっかと彼は少し残念そうな顔をした。
なぜ残念そうな顔を?と不思議に思うが君の気持ちが読み取れない。君を知り尽くせないのがムカつく。そんな気持ち悪い苛立ちを覚えた時、じゃあさなんて彼は言い始めた
「あの日の前日に空けたところは絶対に残して」
「え?まあそれくらいなら、、」
なんだそれだけのことかと思ってしまった。
あの日開けたのはたしかヘリックスと呼ばれるところであろうか。簡単に言ってしまえば軟骨だ。軟骨は安定に時間がかかるため開けた次の日にあれだけ触られたのはとても痛かった。が、あの痛みで目が覚めたような気がする。今はもうだいぶ時間が経ち安定したそこは腫れていることも無くただの穴となった。
自分の指で耳を触る。ピアスはもう全部とってあった。毎日少しずつ自分の感情と向き合って、これからを考えて外した。
昨日の夜、最後のひとつであるヘリックスを外したところだった。まだ穴は残っている。
「なんで、残してほしいん?」
「まぁ、なんとなく?」
「ふ、なんやそれ。」
はぐらかされた。やっぱりちょっとムカつく。君の全部を知りたいのに君はいつもそうだ。でもそんな君に絆される俺も俺。バカ同士なのかもしれない。
彼がテレビからこちらに体を向けた。彼の腕が伸びる。
優しい指が俺の耳に触れた。
「ん、なに、?」
「…。」
「頑張ったんやなぁって…。」
「…は、?」
「頑張ったって、お前何言って、」
彼の目は真っ直ぐだった。夕陽色が俺を射抜く。
「お前が頑張って生きた証やろ。」
「俺は好きだよ、これ。」
彼の暖かい指がピアスホールを一つ一つ確認するように撫でる。くすぐったい。同時にぽかぽかする。
こんなに痛々しいものが好き?情けない痕跡が、弱い部分が好き?彼の心情が分からない。
「っいや、意味わからんて」
感情も感覚もむず痒くて体を捩った。
真っ直ぐ向けられた夕陽色を見れない。自分の手を見つめる。
「分からんでええよ。俺だけが知ってればええもん。」
酷く優しい声だった。あの日よりもずっと暖かくて心に入り込んでくる。今まで感じたことの無い充実感。
顔を上げてしまった。
「っ、…」
まだあの夕陽色は俺を射抜いている。少しだけ体温が上がった気がした。やっぱり瞳を見つめることはできなくて眉間や鼻、口と視線をずらしてしまう。
「ふは、ほんま分かりやす」
「顔真っ赤やで?shp」
「うるさ」
「お前が変な事言うからやし」
顔が赤いことを自覚してciから顔を背ける。もう誰も見ていないバラエティ番組。有名な芸人が映った。
素直になれない。まだまだ子供な自分に嫌気がさす。でも彼ならそんな俺も愛してくれると思えるようになった。
だから、
「…耳、」
「ん?なぁに?」
もっと欲しい。俺に触れて欲しい。
でも喉で言葉はつっかえる。羞恥とプライドが邪魔をした。意味もなく自分の手を握ってみたり、指を曲げてみたり。彼は優しく俺を待ってくれている。それが余計に羞恥を掻き立てた。
「……、もっ、と…」
酷く小さかっただろう。顔もあげられない。彼は今どんな顔をしているだろうか。何を思っただろうか。気持ち悪いと思われた?わがまま?
怖い。
隣から浅いため息が聞こえた。自分で認識するよりも先に肩が震えた。
「はぁ…、ほんまに。」
服の擦れる音がした。
あの暖かい指が耳に、指だけじゃない彼の、
「ええよ。嫌ってほど触ったる。」
甘く低く脳に響いた。
あとがき
皆さんお久しぶりです、六弥です🫧
4月ぶりでしょうか?^-𖥦-^💭
ふと思い立って久しぶりに書いてみました。自分の中でもお気に入りな「無い」の続きみたいなものを書いてみました。
いかがでしたでしょうか?自分も開けているからこそ痛みがわかるので、shpさんの描写を書くのが楽しかった思い出です…。ピアス男子はいいですよ†❤︎
不定期ではありますが、次回も読んでくれたら嬉しいです·⸌̟͂̋⸍̑⸜̑⸝͂ ໋
六弥
コメント
8件
なんとなくてら一開いたら通知欄が六弥さんで埋まってて飛び上がりました😻 「無い」の続き嬉しいです! 2人の心情の表現の仕方が大好きで刺さります...... 六弥さんのことも知れて嬉しいです! これからも応援してます❣️❣️ ちなみにまたリクエストとかって出来たりしますか…?

初コメ失礼します 六弥さんのかくちのしょぴが大好きです これからも頑張ってください
先程コメント、いいねくださった方々申し訳ございません!AIへの対策をしておらず1度消させていただきました…。もう一度読んで頂けたら幸いです߹-߹