コメント
21件
まって さっき幸せなお話し¿からこんな悲しいのを見て涙が止まりません.°(ಗдಗ。)°. 主さんの語彙力が最高☆です
よし、いちごちゃん、 連行☆(´;ω;`)((辞めなさい 号泣して家が浸水した刑で(´;ω;`)(´;ω;`)
橙『君……1人?』
紫『……コクッ』
橙『そっかニコッ』
橙『俺の家来る?』
紫『……コクッ』
橙『うんニコッ』
橙『行こっかニコッ』
ある日、ある男の子を見つけた。
1人で路地裏に座っていた。
心配1人になったから声をかけ、家に連れてきた。
その時に決めたんだ。 この子を、守るって。
橙『ほら、ご飯だよニコッ』
紫『……パクッ』
橙『美味しっ?ニコッ』
紫『……コクッ』
その子は紫くんと言うらしい。
紫くんは無口で、無感情だ。
全く喋らないし、感情を表に出さない。
でも、ここで捨てたらダメだ。
最後までやりとげなきゃ。
紫『……モグモグ』
紫『ケホッ…ゴホッ……オエッ』
橙『紫くん?!』
橙『よしよし、大丈夫やで〜』
紫『ケホッケホッ』
橙『ソファーで寝ときニコッ』
紫『…コクッ』
橙『よいしょ……フキフキ』
紫『……スースー』
橙『……ニコッ』
橙『…』
実は、俺は、高校生だ。一人暮らし。
だから、バイトでお金を稼いでいる。
ただし、紫くんが来てから2倍になるので、
だんだん生活が厳しくなってぃった。
橙『学校行ってくるなニコッ』
橙『今日は遅くなるかもしれんから、キッチンに置いてる、おにぎりとか、食べとってねニコッ』
紫『…コクッ』
橙『行ってきますニコッ』
紫『……フリフリ』
ガチャ
橙『今日は学校行って、終わってから、バイトを3つ……よし…』
〜数時間後〜
ガチャ
橙『ただいまぁ〜……』
紫『テクテク』
橙『あ、紫くんニコッ』
紫『……』
橙『ただいまっニコッ』
紫『…………』
ある日、家賃や、水道代、ガス代など、いつもの2
倍になり、払えないほどの金額になった。
もう、紫くんをうちには置いとけない。
そう思い、孤児院に連れていくことにした。
橙『ほら、行くでニコッ』
紫『……コクッ』
まだ気づいてない。
これで……いいんだ。
〜到着〜
橙『よし、じゃ、ここにおってなニコッ』
紫『……』
橙『スタスタ』
紫『……スタスタ』
橙『紫くんっ……来ちゃダメだよっニコッ』
紫『……』
橙『……ニコッ』
橙『スタスタ』
紫『……スタスタ』
橙『あぁ、もう!!』
橙『来んなって言ってるだろが!!』
橙『そこで大人しくしてろ!!』
橙『俺は、ここにお前を置いていくの!!!』
橙『…………‼️』
俺が紫くんの方を見た瞬間
紫くんは、
紫『……ポロ』
泣いていた。
今までなんの感情も見せたことの無い君が、
今、俺の目の前で泣いている。
紫『や……だ……ポロポロ』
橙『……!』
君は喋った。喋ってくれた。
紫『置いて……行かないでよぉポロポロ』
とっても可愛い声。
これからもずっと君の声を聞いていたい。
でも、ダメなんだ。
紫くんを幸せにするにはこれしかないから。
俺は、紫くんを育てられない。
紫『行かないでよぉポロポロ』
橙『……っ』
橙『……スタスタ』
俺は足を進めた。
俺が言ってしまえばきっともう……
紫くんは何も言わない。
橙『……スタスタ』
紫『やだっ!!置いていかないでっ……!ポロポロ』
橙『っ……スタスタ』
紫『じぇ、橙……くんっ!ポロポロ』
橙『……!』
嬉しかった。俺の名前を呼んでくれた。
紫くんとまだ、一緒にいたい。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと……
でも、ダメだから。
橙『……スタスタ』
紫『……!』
バチンッ
俺は紫くんの頬を叩いた。
紫『……ポロポロ』
紫『いたいっよぉポロの』
こうすれば嫌われる。
俺と一緒に痛いなんて思わない。
紫『もう……っ橙くん嫌いっ……ポロポロポロ』
橙『っ……』
橙『スタッ』
俺は急いで車に乗り込み
エンジンをつけ、出発した。
その時だ。
紫『橙くっ』
紫くんの声が途切れた。
〈キャーーー!!
聞こえてくる悲鳴。
〈だ、誰か、救急車をっ……!
車を降りると。
紫『……』
そこには、血まみれで倒れている君がいた。
橙『紫……くん…?』
きっと、俺を追いかけて。
道路に飛び出したんだ。
橙『……っ』
大好きな、大切な人が目の前で倒れているのに。
もう、今にも死にそうなのに。
俺の体は動かない。
涙も出ない。
なんで……やろっ……w
橙『……っ』
あぁ、そっか。
紫くんが死にそうだから、悲しい。
そんな考えが元々ないんだ。
勝手に家に連れてきて。
勝手に手放して。
そんな自分勝手な俺への
怒りが強いからだ。
〈ピーポーピーポー
橙『……』
橙『………』
救急車が来た。
〈大丈夫ですかっ?!
〈どいてくださいっ!
『あの…お知り合いの方ですか?』
橙『……いいえ。』
『そうですか…すみませんっ…!』
ごめんな。
最後まで自分勝手な俺で。
でも、今着いて行ったらもう俺、
どうにかなっちゃうから。
橙『……ニコッ』
君にそっと笑いかけた。
紫『……』
君は、僕に笑い返さない。
こんなの、前と変わらない。
ずっと喋らない。
ずっと感情を出さない。
そうだよ。これがいつもの紫くんだ。
橙『だからさ……ニコッ』
橙『紫くんは……ニコッ』
生きてるんでしょ?
ニュース〈5年前、交通事故で亡くなった紫くんの……
あれ…?
俺、何してるの…?
紫くんは
大好きな紫くんは
とっくの昔、5年前に
死んだのに。
ぜーんぶ俺の
“妄想”