「もしかして彼なら」
それからいつの間にか眠りに落ち、次に目を覚ました時は、頭痛もだるさも楽になっていた。
どれくらい寝ていたのだろう。
部屋にある時計を見ようとしたけど見つからず、ベッドを抜けてカバンにしまっているスマホを手に取った。
朝に 紀坂(きさか)と話してからずいぶん眠っていたようで、時刻は夕方の5時を過ぎている。
(そんなに眠ってたんだ)
驚くと同時に、画面上部にあるメッセージ通知に気づいた。
躊躇いながらもタップすると、相手は 日比野(ひびの)で―――。
「まだ友達のところにいる?俺も友達と会う約束が出来たから今日は帰るよ。千尋(ちひろ)も気を付けて帰って」
数時間前に来ていたメッセージを見て、週末はずっと私の家にいるつもりかもしれない、と思っていたから、彼がいなくなったことにはほっとした。
これで家に戻れる、と思ったけど、やっ*********************
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