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妖美に眩む。

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妖美に眩む。

3 - 妖美に眩む(3)

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2025年03月17日

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結婚



という単語を聞いた時


立ちくらみなのか疲れなのか、視界が歪んだように感じた。




「すみせん、遅れました」


何とか社会に出てマスターした笑顔を貼り付け


声を出した。



そんな瞬間でも、結婚という言葉は腹の底でぐつぐつと煮え立っているようで


気の所為であってほしかった


あなたの左手薬指に、きらりと光るものがあって


気の所為ではない現実が



目に焼き付く。


苦しい心いっぱいになりながら



白福先輩の方に逃げた。


「…聞こえちゃった〜…?」


「…はい」


唐揚げを頬にたくさん頬張り、眉を下げ聞いてくる白福先輩は


いつもと変わってなくて安心した。


「チョット、失礼なこと考えてない〜?」


「…まさか、」


「…ならいいけど〜」


ぽつりぽつりと周りのざわめきに消えてゆく呟き程度




お酒を頼み、席へと落ち着いた。



結婚



けっこん……


その言葉がグルグルと残り



もう木/兎さんはこちらに未練などないだろうに、引きずっている自分が嫌になる。



来なければよかったと早々に後悔しつつも世話になった先輩らの主催する飲み会なので帰るのも申し訳ない。


早く時間が過ぎてくれることを一身に願う。





ーーーー



もしもなんて存在しない。



きっとどんな選択をしても行き着く結果は同じだし、何も変わらない



後悔しない選択なんて無いから。



人々は諦めるものを受け入れる



大人になるって、きっとそういうこと。


だからこれも、きっと諦めるべきものであって


木i兎さんも、結婚した女性と出会うべきだった。



そんな”運命論”だけが、自分の心を軽くしてくれる。







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