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安倍家の末裔 第2話

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安倍家の末裔 第2話

1 - 第2話 1羽の鳩

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2022年02月11日

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(繰り返される朝)の夢を見るようになってからかれこれ1ヶ月経っただろうか。


「ふわぁぁぁ」と大きなあくびをしていた。


太輔である。


「もう1ヶ月くらい同じ夢を見てるなぁ。。」


今日も変わらぬ朝のルーティーンを始めようとしている所だ。


ただ1つ、1ヶ月前とは少し状況が違う。

夢を見始めてから1週間程経った頃、

太輔の部屋の窓に鳩が来るようになっていた。


太輔が住んでいる部屋は古い木造のアパートで、窓を開けると、手摺がついていて少しばかり物を置くことの出来るスペースがある。


そこにいつも淹れたてのコーヒーとチョコレートを持ち寄って朝の一時を過ごしている。


そこへ1羽の鳩が来るようになっていたのだ。


「おはよう、鳩さん。どうしたんだい?」


そんな風に声を掛けたらしい。

その日からその1羽の鳩は通うようになったみたいである。


「おや、今日もいらしたのかい。」

「あぁ、そうだ。一緒に朝ご飯でも食べるかい?」


と、声を掛けたまに買うパンを小さく丁寧に細かくしてあげていた。


「じゃあ、今日も行ってくるね。」

とアルバイトに行く日々が続いた。


ふと太輔はその事をアルバイトが終わった帰り道に思い返し、

アルバイトの無い日に鳩を待った。


そして、休みの日いつもと変わらぬルーティーンを始めようとしていた時だった。


(コン、コン)と音がする。窓からである。


太輔は窓を開けた。

「あら、鳩さん今日は早いね。」

そこでもう1言声を掛けた。

「少しお時間よろしいかな?」

と言って、


左手の人差し指と中指を立て太輔の口元へ当て、

右手の人差し指と中指を立て鳩の頭に当て、

ボソボソと何かを唱えた。


これは安倍家に伝わるちからで、

ここでは【法力】とでも名前をつけておこう。


この【法力】には様々な能力がある。

それを太輔は試そうとしていた。


そして太輔はボソボソと何かを唱え終えた後、鳩に話しかけた。


「少しだけあなたの成りたい姿になれる、

私と同じ言葉も話せるはずだ。」


「さぁ、話してみて」と


1羽の鳩に声を掛けた。

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