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保育園から帰ってくると、友斗(ゆうと)は、帰ってきて部屋に入るなり、すぐに愛猫のみーきと遊び始める。「みーき!ただいま!遊ぼ!」友斗は駆け寄ってみーきを抱き上げる。愛猫みーきは、友斗が生まれて少したった時に迎えられた猫だ。友斗は、帰りに買ってきた新しい猫じゃらしを見せてみーきと遊び始めた。みーきは、目をきらきらさせて、狙いを定め、飛びかかったり、追いかけたりします。前足で、ちょいちょいと触ったり、カプッとかじってみたり。「かわいい。みーき、かわいい」いつも友斗はみーきを見るたびに言う。友斗は毎日楽しくてたまらない。というのも、友斗には兄が二人、生まれたばかりの妹がいるが、友斗はとにかく兄と中が悪い。だから、唯一の友達のみーきが大好きなのだ。友斗はお母さんの友子(ともこ)さんとお父さんの雅斗(まさと)さんと一緒に譲渡会へ行った。譲渡会で犬猫を見始めて一分ほど。「お母さん!僕、この子がいい!」友斗が元気よく言いました。「だあれ?」「この子!」友斗は勢いよく目の前の猫を指さした。
それは、キジトラの子猫だった。大きなくりくりの目をした猫でした。細い腕をケージから出して友斗に触れていた。「きーくんって言うんだね…ん?」母の、友子さんは、プロフィールを見て気になったことがあった。そこには、「ぼくの過去が気になったら、お近くのスタッフさんに聞いて下さい。きっとぼくを大好きになるはずだよ🐾」と、きーくんの目線で書かれていました。気になり、父、雅斗さんと一緒に、聞いた。
10月のある日。一匹の子猫が保健所に収容された。生まれてわずか二週間ほどの乳飲みの子猫だ。えんぴつのように痩せこけ、目は、空蝉のように生気を失いかけ、ぐた〜っとぐったりとしていた。このままでは遅くとも明日までには死んでしまうでしょう。職員は急いで空のペットボトルに熱湯を入れ、薄めのタオルでつつんで、子猫のいる段ボールに入れた。そして、その夕方、それを聞いた動物保護団体のボランティアスタッフ、勝沢彩子(かつざわさやこ)さんが、駆けつけ、数匹の犬猫たちと共に引き取った。すぐさま動物病院に入り、獣医師の診察を受けました。「う〜ん」と唸っていましたが、できる限りを尽くすと言ってくれたので彩子さんはひとまず安心しました。
集中治療室にて子猫は治療を始めました。翌々日ほどから子猫は元気になりましたが、一週間後、危篤の状態となりました。
子猫は、ピクッとも動かず、瞳孔が開き始めていました。瀕死の猫も見送ってきた彩子さんは、わかりました。これはほんとうに危ないと。これ以上は…と言う獣医師にお礼を言い、彩子さんは、子猫を連れ帰ることにしました。もう、助からないと言っても過言ではなかった。でも、彩子さんは絶対に諦められなかった。お願い。生きて。楽しいこと、いっぱいあるよ。そうずっと彩子さんは祈り続けた。帰るとすぐさまブドウ糖と栄養、水分の点滴をし、キャリーの中で少し暑めぐらいに保温し、少しずつ強制給餌をし、声をかけ、無で続けました。子猫は、生き続けました。彩子さんのすること全てを受け入れました。そして、子猫の「生きたい」、彩子さんの「助けたい」という思いが繋がった時、奇跡と呼ぶにふさわしい出来事が起きた。2〜3日後、なんと、子猫が頭をもたげた。そして数日後、自分でミルクを飲み始めた。そして半月ほど経つと、弱々しい子猫ではなく、生き生きとした輝かしい子猫がいた。そして、子猫は名前をもらった。奇跡の回復をしたから、奇跡を略して、「きーくん」きーくんは、譲渡会でデビューした。そして、友斗一家が声をかけてきたのだ。聞き終えた両親は、泣いた。そして申し込み書に記入をし、譲渡会を後にした。「僕、新しい名前考えた!」「なあに?」「ほんとはね、前からみーちゃんって決めてたけど、僕、みーきにする!」友斗は声を張り上げた。
そして翌日の昼。彩子さんはにゃーにゃー鳴くきーくんを連れてやってきた。「わーい!みーきが来たぁ!」兄も少し喜んでいるが、ことのほか友斗は、「黙れカス」と長男の雅友(まさとも)に言われるまで跳ね回っていた。「ミラクルのみー、希望と奇跡ときーくんのきを受け継いだスーパーミラクルな名前にしたのでこの子をスーパーミラクル幸せにします」と、友子さんは言いました。