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コメント
3件
神作品の続きを見られるなら1900なんて、楽勝だぜ︎︎😎✌️ 2000しか、押せなくてごめん💦 続きを楽しみ過ぎるほどに待ってます‼️‼️😇
第四話「2人の部屋」.
ー注意ーー
前話参照の為割愛させていただきます。
苦手な方は予めご了承ください。
薄暗い部屋の中で、shpは息を切らしながら座り込んだ。
腕には、ガラスの破片でできた傷がある。
痛みよりも、彼の心は、ただただ辛くなるばかりだった。
愛する人が目の前で、人間ではない別の存在になっていく。
そして、自分自身をも忘れてしまった彼の瞳には、もう何の感情も宿っていない。
そんなshpを、rbrは表情一つ変えず、ただひたすらに見つめていた。
まるで、そこに感情を持つ人間がいることなど、最初から知らなかったかのように。
人形のような彼の視線は、shpの心をえぐり取るには十分だった。
shpは膝を抱え、静かに涙を流した。
彼の世界は、この薄暗い部屋の中で、完全に閉じ込められてしまったかのようだった。
薄暗い部屋の中で、shpは膝を抱え、静かに涙を流していた。
塞がれた窓からは光が差し込まず、部屋は永遠の夜に囚われたようだった。
その中央に、純白の翼と光輪を携えたrbrが、人形のように立っている。
彼の瞳は虚ろで、shpの涙にも、その苦しみにも、何の反応も示さない。
ただ、そこにいるだけ。
かつての、あたたかいrbrの面影は、もはやどこにもなかった。
部屋には、二人の吐息だけが、静かに、そして重く響いていた。
「rbrさん……」
shpの声は、掠れて部屋に響いた。
それは、かつて愛し合った恋人を呼ぶ声ではなく、ただただ、失われた過去への絶望の叫びだった。
それでも、shpは彼から目を離せなかった。
この部屋に閉じ込めることが、rbrにとって本当に幸せなのか。
空へ帰りたいと願う本能を、自分は無理やり引き止めているだけではないのか。
自問自答を繰り返すたびに、shpの心は深くえぐられていく。
彼を繋ぎ止めているのは、もはやエゴでしかないのか。
その問いが、彼の心を締め付ける。
数日が過ぎた。
shpはろくに食事もとらず、ただrbrの傍らに座り続けていた。
眠りにつくこともできず、ただ虚ろな目でrbrを見つめている。
rbrは、たまにふわりと宙に浮き上がろうとする。
そのたびにshpは彼を抱きしめ、引き留めた。
翼の生えた背中は、驚くほど冷たかった。
まるで、生きている感情がそこにはないかのように。
その冷たさに、shpの心はさらに冷え込んでいく。
「お願いだから、俺を置いていかないでくれ……」
shpの懇願は、虚空に消える。
rbrの顔には、何の表情も浮かばない。
記憶も感情も失ったrbrは、shpにとって、もうかつての恋人ではなかった。
しかし、それでもshpは彼を愛していた。
その狂気じみた愛情が、shpをこの部屋に、そしてこの地獄に縛り付けていた。
彼は、このままrbrが自分を忘れ去り、永遠に自分のものでなくなってしまうことを、何よりも恐れていた。
絶対に離れませんから__
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