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ボイシング短編小説（読み切り・ノベル）

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ボイシング短編小説（読み切り・ノベル）

第2話 - いじめってなんなの？

13

2025年02月13日

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穂乃果　無期限無浮上・無投稿

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いじめってなんなの？

桃青

・中学生

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ﾊﾞﾁﾝ

風船が弾けるような音が教室中に響き渡る。

俺の手は赤くピリピリとしていて、ないこの頬もほんのりと赤みを帯びていた。

放課後in生徒指導室

「なんで叩いたりなんてしたの？」

生徒指導室でないこの隣にいる先生。

俺の隣は誰もいない。

「…なんで叩いたらダメなんですか？」

ずっと思ってた。

親が叩いても「これは教育だ」と周りから納得されるのに、

子供同士でやると「いじめだ」と言われる。

この違いはなんなのか

「自分がされて嫌なことは人にしたらいけないんだよ」

これも不思議だ。

人によって「嫌なこと」なんて違うのに

「俺は叩かれても嫌だとは思わない。ただ痛いなって思うだけ。だから人にして良いんじゃないですか？」

なんとなく、思っていることをまとめながらぼんやりとつぶやく。

「…そういうことじゃなくてね」

先生は反応に困っている。

まぁ、所詮ただのガキだと思っていた奴がこんなことを考えているなんて微塵も思わないだろう

「ねぇ、まろ」

さっきまで腫れた頬を押さえて黙りこくってたないこが口を開く

「痛いって思うのにいやだとはおもわないの？」

あぁ、こいつは嫌なところをオブラートに包もうとせずに突いてくる。

昔からこういうところが大嫌いで大好きだ。

「…痛いけど、そんなんすぐなくなる。だから、嫌じゃない」

そう、そのときだけ。

待ってれば自然と痛みはなくなる。

だから苦しくないし、嫌だとも思わない

「じゃあ、俺が殴ったら嫌だって思う？」

意味がわからない。

ないこが殴ったら俺は嫌だと思うのか？

「なんでそうなるん？」

わからない。

ずっと近くにいた、隣にいて当たり前だった「ないこ」という人間が途端にわからなくなった気がした

「…やっぱいいや。先生、続けて良いよ」

一瞬、ほんの一瞬。

ないこが抱えているものに触れられた気がした

— — — — — — — — — —

久しぶりに書いてみました！テスト期間中に…((

今後もこんな感じで書いていこうと思います！

そんじゃ、おつほの〜