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愛され教師、逃げ場なし

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愛され教師、逃げ場なし

6 - 第四王子の場合

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2025年05月13日

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夕暮れの庭園。


ハイネが散歩していると、木陰の奥で何かがゴソゴソ動いていた。


「……誰ですか?」


「うわっ!? わっ、わっ……は、ハイネ!?!?!?」


飛び出してきたのは、明らかに不審な挙動のレオンハルト。


「なにしてたんですか」


「な、なんでもない!!! その、ちょっと、風通しのいい場所に座ってただけだ!! 決して……ハイネが通るの待ってたとか、そういうのじゃ……!」


「全部言ってしまってるじゃないですか」


「う、うぐ……」


耳まで真っ赤になって俯く彼に、ハイネは小さく笑う。


「で、何の用です?」


「……っ! あー……えっと! えっと、僕、前から言いたいことがあるんだ!!」


その瞬間、レオンハルトの目に火がついたような気がした。


「……父上だって! 兄弟だって! みんなハイネにずるいことばっか言ってさ! 僕だけ……僕だけいつも何も言えなくて!! だけど!! だけど今日は絶対言うって決めたんだ!!!」


思い切り両手を握りしめる。


「僕、ハイネのことが……大好きだ!!」


「……レオンハルト王子」


「は、恥ずかしいけど、でも本気で言ってるんだ! 昔は全然素直になれなかったけど……今は、ちゃんと気づいてる!! 先生はすごいし、かっこいいし、たまにむかつくけど、でも、すっごく……あったかくて……!」


そのまま言葉に詰まり、視線が揺れる。


「僕、お前に相応しいとか、そういうのはまだ分かんないけど……でも、ちゃんと向き合いたい。僕だって…… ハイネの隣に、いたい……!」


いつもは強がりで、負けず嫌いで、

でも今はただまっすぐに――想いをぶつけてくる。


「だから、笑わないで、ちゃんと考えるんだぞ……!」


そう言ってレオンハルトは、顔を真っ赤にしたまま駆け出していった。


風が通り抜ける。


ハイネは、残された空気の中で、そっと呟いた。


「……ずるいですね。みなさん、ほんとに」


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