knmc受けの小ネタ集

小ネタ どっちが良いの！？

②…kzty、knty

リクから頂きましたCPです。いいですねもちのわーる

次回はゔぁるつです

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「もちさんは僕とやる方がいいの！」

「い~や！絶対俺とやってる方が気持ちよさそうだって！！」

『……ねぇ、僕を挟んでその会話しないでくんない？』

両手に花と言うべきか否か。眉目麗しい男達に挟まれながら剣持は考える。しかし、内容が内容なだけに顔を顰めながら不満を溢す。

こうなったのは約半刻程前の事。相も変わらず三人でいちゃいちゃとソファの上で戯れていた時にふと叶が口にした言葉が原因だった。

「てかさ、絶対もちさん僕とヤってる時の方が気持ちよさそうだよね」

『…は、？』

思わず二度見してしまった。隣に居る葛葉に至っては驚きの余り目が溢れ落ちるのではないかと疑う程目を見開いている。問題発言をした当の本人は至って真面目そうな目で此方を見ている。

「だってそうでしょ？この間撮ったやつだってめっちゃ可愛かったし」

『ちょっと待ってあれ撮ってたの！？！』

ほら、と携帯に映し出されたのは二週間ほど前にたっぷり叶に愛された情事中の剣持の画像だった。それに思わず顔を真っ赤にさせて怒鳴り声を上げてしまう剣持だった。

「はぁ？俺とヤってる時のもちさんの方がエロいでしょ」

先程まで衝撃で固まっていた葛葉が横槍を入れる。

「ほら、」

これまたいつ撮ったのか分からない剣持の情事中の写真を見せてくる。

「うっわえろ」

「だろ？」

ドヤ顔で自慢する様に胸を張る葛葉。

「でも、もちさんは僕とする方がいいよねぇ？」

「俺だろもちさん」

と、この様にして冒頭に至った。

『あのねぇ、まず僕のその…画像を無断で撮るのは辞めてくれない？？』

「「やだ」」

『くっそがよぉ…！』

その後もばちばちと二人は互いを睨み合い、聞くに耐えない剣持の情事の様子を言い合っていた。剣持は顔を林檎の様に赤くさせ蹲ってしまった。

「このままじゃ埒があかねぇ」

「じゃぁ、今から三人でして最終的にもちさんに決めてもらおうよ」

「のった」

『へ、』

ふわりと体が持ち上がった。抵抗もできぬまま三人兼用の寝室へと連れられる。終わったな、と遠い目をして明後日の方向を剣持は見ていた。

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『や”っ♡もｯ無理ぃ”…ｯ♡むりｯｯ♡たすぇ”て、ｯ♡♡♡』

必死に手を伸ばし助けを求める声も虚しく伸ばした手は叶に捕らえられ、恋人繋ぎにさせられる。

二人のものを同時に挿れられる。すでに圧迫感で前立腺を優しく押されて死にそうな剣持に追い討ちをかけるように二人は剣持をいじめぬく。

「ね、♡もちさんどっちの方がきもち？♡」

「俺だろもちさん♡」

意地悪く微笑んだ叶が前立腺をごりごり♡と抉り、葛葉に思いきり奥をごちゅん、と潰される。

『ぉ”ｯ♡ぁえｯ♡？お、ｯぁあ”！♡♡ぐりぐりぃやぁ”ぁあぁ!！、？！♡ 』

殆ど悲鳴に近いような喘ぎ声をあげ身を捩る。そんな剣持の細い腰を掴み更に奥へと腰を進める葛葉。

『ひぐぅｯｯｯ♡や”ぁ！それぃ”やぁ！♡♡』

思わず剣持の瞳から生理的な涙が溢れた。

「ほら葛葉が意地悪するからもちさん泣いちゃったじゃん」

「はぁ？俺のせいじゃねぇだろ。つか叶だって俺と変わんねぇ位いじめてんじゃん」

小競り合いをしながらも腰を進めるスピードは衰えない。剣持は頭の中が真っ白になり、気持ちいいと言う事しか考えられ中なっていた。

「うわてかもちさんエッロ」

「ほんとだ、めっちゃ可愛い~♡」

涙目になりながら無意識の内にゆるゆると腰を振っている剣持にかなりの興奮を覚え、二人の理性が切れかける。

『ね…♡もっと、きもちくして…？♡』

潤んだ翡翠の奥にハートを浮かべながら媚びとも捉えられる甘いお願いをされてはこの二人の理性は保たれる訳がない。

「誘ったのはもちさんだからね♡」

「後で文句言うなよ♡」

その夜は一等甘い夜になったとか何だとか。

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「結局もちさんさ」

『ん？』

「僕と葛葉どっちの方が気持ちよかった？」

情事が一通り終わった後、ベッドにの横になっていた剣持に叶が問いかける。

『ん~、正直僕二人とシてる時の記憶気持ち良すぎて覚えてないんだよね』

ふあ、と欠伸をしながら答える。

「え~じゃあ僕達二人競う事も無かったじゃん」

「本当に、もちさんもっと早く言ってくれよなぁ？」

『言おうとしたのにお前ら二人が口論してて喋れなかったんだわ』

じとり、と睨まれ気まずそうに葛葉と叶は目を逸らす。それに一つ溜息を溢すとまた欠伸をする。

「ん、もちさんねむい？」

「はは、お眠かい高校生」

頭を優しく二人に撫で回される。それが思いの外気持ちが良くて、心地が良くて目が蕩けていく。

頭上から二人の会話がぽつりぽつりと聞こえてくる。何の話をしているのか、薄れゆく意識の中自分を抱いていた男達の背を見ながら微睡の中に剣持は落ちていった。