君の大丈夫でありたい

2⃣さんの時とはまた打って変わってえもえも作品書いてみましたヨ。

多分初挑戦は嘘かも

わんちゃん出せるかももう1個夕方頃！

⚠️注意⚠️

･nmmn注意

･キャラ崩壊注意

･通報しないで欲しいです

･運営さん愛してます

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ライトが柔らかく落ち、会場が静まる。

マイクを持ったりうらが

少し照れたように笑って、開口一番に言った。

赤 ｢せっかく誕生日なので、りうらの昔の話しよっか。｣

ファンがざわりと波のように揺れる。

赤｢りうらって昔からなんでもそれなりにできるタイプで……

逆にそれがずっとコンプレックスだったんですよ。」

赤｢歌も絵もスポーツも。全部上手くは無いけど下手でもない留まりで。そのせいでりうらにはとびきり得意なものはありませんでした。｣

たったひと言ひと言が

静かなステージに深く染み込んでいく。

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パソコンの前で録音ソフトを開いたまま、

りうらは固まっていた。

歌を録って、編集して、投稿して。

その通知を見るのが日に日に怖くなっていた。

赤「……また数百いいね。」

グッと眉を歪めて、スマホを伏せる。

評価が欲しかったわけじゃない。

ただ、自分の“特別”が欲しかった。

天井を見つめたまま、

ふっと漏れた声はひどく弱かった。

赤「なんで全部“普通”なんだよ……。」

作品を全部消そうとした日もあった。

でも“消す”ボタンに指を置いたまま、動けずにいた。

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ある日の深夜。

投稿画面とにらめっこしていたりうらのスマホが震えた。

桃｢いきなりDMごめんね！りうらくん歌上手いし声いいよね？！高校生とは思えないんだけど！！｣

目を疑った。

りうらが一目置いていた新人歌い手。

歌ってみたの本数はわずか2作品なのにも関わらず1900を超えるフォロワーを持つ才能の塊みたいな人からのメッセージだったから。

あの完璧主義で、努力家で、成果にシビアなないこが俺の声がいいって…？

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翌日。

案内されたdiscordの通話に入るとないこが笑って言った。

桃「気軽にやろ。そりゃ勿論合唱入ってくれると嬉しいけど、合わなかったら次探せばいいし。」

その明るい声に救われた。

少ししていふといむも合流し、

自然と4人は毎晩話すようになっていた。

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りうらが「本当にこれでいいのかな…」と悩んでいると、

いふが片肘つきながら笑った。

青「りうらってよく普通って言うけどさ。普通を当たり前みたいに出来るのが一番強いねんで？」

いむが優しく補足する。

水「りうちゃんの声はね、まっすぐで、きれいで。僕は最初聴いた時『あ、この子必要だ』って思ったよ。」

ないこが頷きながら言う。

桃「りうらの声は武器だよ。ちゃんと特別だよ。」

言葉が胸にしみ込む。

少しだけ自分を信じてみようと思えた。

その後、初兎と悠佑も合流し、

6人で活動する未来が確かに見えた。

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活動が軌道に乗り始めた頃。

フォロワー数が伸び止まり、

SNSの反応も鈍くなった時期があった。

そのたびに、りうらの胸は重くなった。

深夜3時。

通話に入ると、いふがすぐ声をかける。

青「りうら、伸び悩んで自分の事責めてるんやろ？」

悠佑も低い声で言う。

黒「数字なんて気にすんな。お前の歌は数字以上のもん持っとる。俺が証人。」

初兎も笑って、

紫「悩むんはええけど、ひとりで抱え込まんでや」

いむが続ける。

水「りうちゃんは“必要だからここにいる”んだよ。」

ないこは優しく微笑んだ。

桃「大丈夫。いれいすは6人で一つだよ。りうらが居なかったらとか考えた事も考えたくもない」

6人の声が

沈んだ心の深い底を撫でるように温かかった。

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照明がりうらを照らし、

彼は客席をゆっくり見渡した。

赤｢僕、昔はずっと悩んでたんです。りうらは最後までりうらって名前刻めなくて普通で終わるんだなって。歌っても、投稿しても何も響かないって。｣

赤｢でも＿＿＿。｣

赤｢ないくんが声をかけてくれて。まろといむが気にしてくれて、にきと初兎ちゃんが慰めてくれて、僕を、りうらという存在を仲間にしてくれて。｣

赤｢みんながりうらが好きだと言ってくれたからりうらはりうらでいいんだって思えたんです。｣

会場が涙で揺れていく。

りうらは最後に、

まっすぐ、客席のひとりひとりを見るように言った。

赤｢りうらがりうらで居られるのはいつも傍で笑ってくれる君が居るからなんです。｣

赤｢君の大丈夫にりうらがなれるように。｣

赤｢りうらみたいに悩んでる子達を救えるような人になれるように。｣

赤｢これからも頑張るから着いてきてください｣

その瞬間、会場は音のない涙で満たされ、

りうらが深々とお辞儀をする。

ステージの5人は穏やかに微笑んでいた。

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やっぱステージ上の涙が一番綺麗で儚くて今まで努力してきたんだねってなるんだよね。