テラーノベル
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これはとある宗教の元信者が教祖様の逮捕に伴い、留置所へ送られた手紙である。
教祖様。教祖様。教祖様。
私をお救いください。私をお救いください。
あなたは素晴らしいお人でした。
あなたが計画し、実行した地下鉄でサリンを巻いたあのこと、
それを聞いた私は興奮しました。
教祖様、あなたは素晴らしいお人だ。
この腐った国を変えようとした英雄です。
そんなあなたが逮捕されたこと、私はとても悲しいのです。
あなたは間違っていません。
あなたがお作りなったオーム教は国によって解散させられました。
今まで必死にオームに家の物、お金を送ったのに、
それらは全て押収されたのです。
私には何も残らなくなりました。
このままではいけないので、教に入るまで一緒にいた元旦那に会いに行きました。
旦那は私を蔑み、私は門前払いされました。
どうしてですか?
きょうそさ教祖様は正しい。
でも、なぜ私はこんなにも辛いのですか?
お願いします。私を助けてください。
教祖様。教祖様。
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藤塚 太陽
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コメント
3件
読み終えたわ…。手紙形式で、狂信と絶望が混ざり合った不気味な熱量がすごかった。「教祖様」を繰り返す一文だけで、もうゾッとする。正しい正しくないの境界があいまいになる人間の脆さを、わずか1話で描き切ってるの、すごい。怖いけど、目が離せなかった。続きが気になるわ。