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ブラック・クローバー本部・会議室
場所は、闇に沈む黒曜石の塔「ノクティルカの尖塔」――
その最上階、重く閉ざされた扉の奥にある密室で、
ブラクロの主要幹部たちが集まっていた。
淡く揺れる紫の炎が部屋の四隅に灯り、空間を不気味に照らしている。
リン(椅子にふんぞり返って)
「……まだ“例のキー”が見つからないのか。
あの希望のキーは、我々にとって……邪魔な存在だ。」
鋭い赤い眼光が炎に照らされ、ギラリと光る。
指をカチカチ鳴らしながら、苛立ちを隠さない。
アオメ(手を組みながら静かに)
「充分、探しましたけどね。
物質的には存在しない可能性も……あるいは、既に誰かに選ばれているのかもしれません。」
「その“誰か”が、もし魔法少女であれば――やっかいですね」
里香(静かに、影から声が漏れる)
「……なら、彼女に任せましょう。
……これまで、他の魔法少女を倒してきましたから。」
「“魔法少女狩り”の適任です」
……そして、ドアをバァァン!!と開けて、元気すぎる声が飛び込んでくる。
ミミカ(敬礼ポーズでキラッ)
「はいはぁ~~いっ!呼びやしたかぁ〜!?」
瞳の奥でチラつくオタクの光、しかし妙にテンションが高い。
あまりのギャップに、空気が一瞬フリーズする。
里香(静かに見つめて、無言)
ミミカ(身を乗り出して)
「あれ〜〜?先輩〜?聞こえてますぅ〜〜?」
「また無視ですか〜〜?さすがっスね〜〜、先輩達の沈黙攻撃♡」
リン(ため息交じりに)
「……お前が一番うるせぇわ」
全体的な空気:ガチでヤバい話してるのにミミカだけ空気ブチ壊してくるの草。でも実力はマジモン。過去に複数の魔法少女を“処理”してきた実績あり、今回のターゲットは……望月愛梨。そして「希望のキー」こそが、その運命を開く鍵――
ミミカは勢いよく、**ビシィィィッ!!!**と決めポーズを取る。
足はハの字、手はL字で顔の横、
笑顔は太陽、しかし周囲はブラックホール級の沈黙。
ミミカ「じゃ!ミミカ!戦場に参りますッッッ!!」
(ジャキーンッッ!!!みたいな謎効果音が脳内で鳴る)
……シーン。
幹部たち、無言で視線だけ合わせる。
あのリンですら眉をピクリとも動かさない。
ミミカ(じわじわと沈黙に耐えきれなくなり)
「……ちょ、3人揃って沈黙しないでくださいよォ〜〜〜!?」
「これ完全に“空気読めてないやつ”の流れじゃないですかァ〜〜!!」
アオメ(書類を見ながら、ぼそっ)
「いえ、空気は読んでいますよ。だからこそ沈黙しているのです。」
リン(腕組みしたまま目を閉じて)
「……出撃前にテンション上げすぎて死ぬやつの典型だな」
里香(そっ…と横を向く)
ミミカ(それでも笑顔崩さずピース)
「えへへ……でも頑張りますからね?
絶対捕まえてきますよ~魔法少女」
空気、冷え冷え。でも――
このミミカ、ただのノリだけで行動してるわけじゃない。
彼女の中には、**魔法少女への歪んだ“愛”と“使命感”**がある。
そしてそれは、確かに何人もの魔法少女を敗北に導いてきた