注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロです。
・流血等の表現が含まれます。
・shp×ci 兄弟パロです。
・この作品に出てくる「好き」は、家族・友情の意味です。
すみませんでした🙇🏻♀️
貰ったリクエストを放置しておりました。
速攻作り上げます。ほんとすまんへん。
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大切な人がいた。
俺は早く家族を失い、施設で生きていこうとしていた。
そんな時、あの人達は俺を保護してくれた。
とても裕福とは言えないが、母親も父親も優しくて、他人であった俺を家族のように接してくれた。
その中でも、にいちゃんは俺を大層大事に扱ってくれた。
昼間になったら俺を連れて公園にも行ったし、冬には雪で遊んだりもした。
あんなに、仲が良かったんだ。
でも突然壊れてしまった。
にいちゃんは、俺を置いて軍学校という所に行くと言い出した。
勿論、俺は嫌だった。
腕にしがみついて駄々を捏ねる始末。
いつもなら笑ってくれたのに、その日のにいちゃんは俺を突き飛ばしたんだ。
「もうお前の顔なんか見たくない」
…それが、別れの言葉だった。
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ci「…utさん、俺本当に幹部に…。」
ut「おん。grちゃんに気に入られてもうたからねえ。まっ、実力がどうのこうのは気にすんな!!」
背中をバシバシと叩かれながら廊下を歩く。
そんな、幹部棟では見慣れない彼の名はci。
今日、幹部入りした男だ。
戦闘は苦手で、いつも特攻してはボコボコにされていたut部隊の隊員であった彼。
部隊の中でも下の下である立場の彼が、いきなり幹部入りしたのだ。
それは、この国の総統、grのおかげである。
…彼にとっては、余計なお世話とも言えるが。
ut「まずは挨拶しぃよ。皆も緊張しとるから。」
ci「は、はいッ…。」
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ci「は、初めまして!!ciと申します!!」
扉が開くなり大きく明るい声が耳に入った。
床を見ていた彼の目は、声の方へ向く。
水色髪で、橙色の瞳。そして、名はci。
彼はピシリと固まり、ciを凝視した。
kn「なんや!!身長高い言うから緊張したけど、可愛ええやつやないの!!」
sho「お~!!君がgrに気に入られちゃった災難な子!?!?」
gr「どこが災難だ!!!!彼は素晴らしいぞ!!」
ciにおいでおいでと手招きをする幹部。
ciは誘導され、綺麗な橙色の椅子に腰をかけた。
gr「まあ、ciに関する情報も話すが、まずは紹介と行こうか。」
「私は存じているようにgr。総統だ。」
総統に続き、皆が自己紹介をしていく。
そして、ついに彼の番がきた。
shp「……shp。」
ぼそりとその名を言うと、ciが驚いたようにこちらを見た。
なんだ、わざとらしい。
彼…shpはそう思い、チッと舌打ちをする。
ci「…に、いちゃ。」
ぽつりと放たれたその言葉が、限界を突破させた。
shpは机を足で蹴り、そのまま去っていった。
ciは慌てて、彼を追いかけるように出ていった。
残された幹部はぽかんと見つめ合うしかなかった。
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カツカツ。後ろから着いてきているであろう足音が癪に障る。
shpは振り返ってciの胸を掴んだ。
shp「お前何しにきたんや。」
ci「…なにって、軍人に、なったんやで、?」
shp「舐めんな。去れ。さっさと消えろ。」
ciは眉を下げて俯いてしまった。
ci「なんでんな事言うん…。」
shp「じゃあ、お前は死ぬこと怖くないんか??」
ci「えっ…??」
shp「人のために命を張る、この行動の偉大さをお前にはまだ理解出来ひん。帰れ。」
ci「でもっ、俺…にいちゃんに、。」
にいちゃんについていきたかった。
そう言葉に出すと、shpはため息をついて、胸から手を離した。
でも、返ってきた言葉は優しいものではない。
shp「軍人にも色々あるやん。なんでわざわざW国を選んだ??俺、お前の顔見たないって言ったよな。」
「消え失せろカス。二度と俺を兄って呼ぶな。」
そう言い終わるや否や、shpは早々と去っていった。
ciはぽつりとその場に立ち尽くす。
ふと、レンズに滴がついていたので、拭った。
自分は、何をしてしまったのだろう。
分からないその過去の自分に、後悔するしかないのだ。
───────────
でも、ciは諦めなかった。
いつか努力は報われると言うだろう?
だから彼は懸命に仕事をこなした。
そうすれば、きっとshpも認めてくれるだろう。そう思った。
tn「うん。ミスなし上出来や。」
ci「へへ、やったぁっ。」
tn「でも、寝てるか?この書類1日で終わるとはな。」
ci「大丈夫!!それより、他の仕事はない?」
「書類、手伝うところとか…ある??」
tnの机を見渡す。
そこには重なっている書類があった。
ci「これとか。」
指を指すと、tnは首を振った。
tn「これはgrのや。大丈夫、気にせんでええ。」
「ci、午後休暇をやるから少し身体を休めとき。」
ci「ええ~、大丈夫なのに。」
ciはぽりぽりと頭を搔きながら書記長室を後にした。
向かう先は、訓練場。
近付くと、銃声や剣のぶつかり合う音が聞こえていた。
そこには、shpとzmの姿があった。
確か、2人はツーマンセルと呼ばれていたっけ。
そんな彼らの戦い(内ゲバ)を遠目に眺める。
zmの明確なエイム。shpの素早い判断力。
その凄さに見蕩れてしまう。
ciは頬杖を着きながら眺めていると、後ろから声をかけられた。
振り返るとutがいた。
ut「あの2人凄いよなあ。脳みそどうなってんねやろ。」
ci「ですね。でも、隊長も凄いですよ~」
ut「ふはっ、お前もいつかああなれるよ。」
ci「ええ~。人間超えはやめときます~」
ut「ふははっ!!」
utと話していると、いつの間にか終わったようでzmとshpが笑いあっていた。
ciは、何年ぶりに見るshpの笑顔に、驚くのだった。
ut「どっちが勝ったん~??」
zm「おれおれ!!!!でも、危なかったわ!!」
shp「くそぉー…。次は勝ってやる。」
zm「ふはは!!ジュース奢れよ~!!」
shp「後輩に奢らせるんすね…くそ。」
すると、ciが居るのに気がついたようだ。
shpはぎろりと睨み、zmはきゅっと口を閉じた。
ut「zm、まだ緊張してんの~??」
zm「はぁッ、し、してへんし!!」
ciは一瞬zmにも嫌われているのかと心配になったが、彼は単に人見知りのようだ。
ただ、問題は兄であるshp。
shpは片付けを済ませるなり帰って行った。
避けられているのだろうか。
ciはしょんぼりとしながら、銃を手に取った。
ut「せや!!zm、ci教えたってよ。」
zm「へっ…おれぇ、?」
ci「いいですよ!!迷惑ですし!!」
「ほら俺、ほんと下手くそですし…。」
ciは的に狙いを定める。
zm「……な、なあ。その体制キツない??」
「打つ時は、もっと、り、りらっくす…。」
zmは遠慮気味に、ciの身体を触り、楽な体制にする。
どうやら、力が籠りすぎていたようだ。
それから集中して1発。
的の中心…ではなく、外周にぽつりと当たった。
皆からすれば、え?となるだろうが、ciからすればこれは大成長。
いままで、的に当たることは無かったからである。
ci「あ、あたったあ!!!!」
「見ました!?!?ほら!!あそこ!!!!ほらっ!!」
ciはzmの腕を引っ張り、的の方へ連れていく。
外周に出来ている跡を指さし、ほら!と嬉しそうに飛び跳ねた。
zmは、そんな無邪気な姿がとてつもなく可愛らしく感じ、くすりと微笑んだ。
zm「次は真ん中狙ってこ!!」
ci「はい!!」
ut「じゃ、頑張れよ!!」
utは煙草を口に咥え、去っていった。
…あれ、ここは喫煙所じゃないぞ?
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それから、ciはぐんと頑張った。
戦闘も、書類も。
そして、ついに外交へ行くようになった。
os「ci、本当に大丈夫めう…??」
ci「大丈夫ですよ!!護衛もつけて貰えますし!!」
os「でもほら、htじゃないやん…。」
ci「俺だって幹部です!!大丈夫ですって!!」
ciは笑顔で手を振ってW国を出た。
目指すは遠くのN国。
それから、ciが帰ってくることはなかった。
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ciの連絡が途絶えて3週間が経とうとしていた。
shpは心配する言葉を出さないが、窓の外を眺めることが多くなった。
すると、1人の軍人が走ってくるのが見えたのだ。
すぐさまshpはutを呼び、駆け寄った。
それは、ciの護衛に行った1人であった。
ボロボロの身体で、今にも倒れそうだ。
ut「何があった。ciは??」
be「外交は無事に終わりましたッ、ただ、帰国中に襲撃されてしまい、ci様だけ、つ、連れッ…。」
shp「どこの国や。それに、お前は護衛のはずやろ。」
mb「国は分かりませんでしたが、恐らくN国です。国を出た直後のことでしたので。」
「それで、ぼ、僕はッ…ci様に、にげろと、いわ、れて。よ、ゆうがッ…あるのなら、たすけをよんでくれ…と。」
男は、震えながら必死に伝えた。
どうやら、ciは男にこう言ったらしい。
「俺は死んでも悲しむ人が居ない。でも、君にはいるでしょう??大切な家族も、仲間も。」
shpは静かに奥歯を噛み締めた。
あいつが1人の軍人…護衛のやつを守って自分を犠牲にしたなんて。
思いもしなかったのだろうか。
────────────
mb「早く言わないと、次は中指折れちゃうよ~??」
床に倒れながらも、必死に呼吸をする。
意識失えばもう気力も無くなる。
それほど、ciは弱っていた。
連れ去られ、暴力を受け、今地下牢に囚われている。
情けない。軍人の恥。
これだから、兄にも…見捨てられたんだ。
ciはそればかり考えていた。
もし、軍人になってなかったら。
兄のことをすぐに忘れることができていたら。
兄にも自分にも、迷惑をかけずに済んだだろう。
もう、終わらせてしまおうか。
誰も、俺が死んで悲しむやつなんて居ない。
ciはついに中指の感覚も失ってしまった。
もう右手の指は、残り2本。
これ以上折られてしまうと、どうなるのだろうか。
ciはぼんやりとした意識の中、自分のぐにゃんと曲がった指を見るしかなかった。
あの護衛の兵は生きただろうか。
助けを、呼んでくれただろうか。
…来てくれるのだろうか。
なんて、明るい未来を望む自分がいることに吐き気がする。
mb「…もう全部折るぞ。いいのか?」
あー。
もうこんなんで軍人続けられないなあ。
W国も、追い出されちゃうのかな。
どうでもいいや。
どうせ、時期が来れば無くなる生涯。
這い蹲る必要すらない。
ボキッバキッ
ついに右手は全ての指がぐにゃんと曲がってしまった。
腹部を蹴られると、傷口が開き白いシャツに赤いシミが目立ち始めた。
あ、これ死ぬわ。
直感だが、そう感じた。
指先から、足までの感覚が薄れていく。
体温が下がるが、寒気は感じない。
舌が痺れて声も出ない。
目の前がぼんやりとしていて、壊れたパソコンのように砂嵐が流れている。
首元にちくりという微かな感覚を感じ、視線を移す。
そこには、注射器があった。
中の液体はなんだろう。
ああ、俺…もう俺じゃなくなる。
これで、shpは幸せになるだろうと、虚しいが抵抗をやめてしまった。
ああ…中に。血液中に。
液体が…………。
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暴れるアイツを止めるのは不可能だった。
ciが囚われたと聞いた瞬間から、殺意で溢れていた。
そんなに、仲良かったか?
それが最初に思ったことだった。
会議が終わるや否や、バイクを飛ばして向かっていくアイツを追いかけるのには苦労した。
どんなに凸凹な道も、スンスンと進んでいくものだから。
N国につくと、アイツは爆弾を軍基地に投げ入れてばかり。
その姿は、俺もzmも、呆気に取られてしまった。
爆弾で大穴が空いた建物にスンスンと入っていくアイツに駆け寄る。
手に持たされた斧は既に赤く染っていた。
それから、地下室の階段を降りる。
そこからは、もう言葉に表せないほどに大暴れをしたのだ。
ただ、まあ…強いて言うのなら。
悪魔のようだった。
────────────
ああ。
ぐったりと倒れて、綺麗な橙色を瞼に隠した彼に駆け寄り、抱きしめる。
体温が低くなっている、出血量がやばい。
俺はジャージを脱ぎ、彼に着させた。
変わるかは知らない。
でも、意味はある。
大切な人がいた。
俺は暖かい家庭で生きていた。
ただ、面白くも優しくもノリが良くもない俺に、友達なんてできなかった。
そんな時、新しくやってきた家族、弟に救われたんだ。
いつもひとりぼっちだった俺の毎日は、眩しいくらいに明るくなった。
それは確かに弟のおかげであった。
弟は、俺がずっと守るんだ。
心からそう思い、願った。
昼間になったら弟を連れて公園にも行ったし、冬には雪で遊んだりもした。
あんなに、仲が良かったんだ。
でも突然壊れてしまった。
否、壊してしまった。
俺は、弟を置いて軍学校という所に行くことにしたんだ。
別に、嫌いになったわけじゃない。
ただ、この国を平和な国にしたい。
そう思ったのだ。
そうすれば、弟を芯から守ることができる気がしたんだ。
腕にしがみついて駄々を捏ねてくる。
そんな弟を見れば見るほど、離れるのが苦しくなった。
でも、離れるしか無かった。
俺は、1度決めたら諦めないんだ。
こう見えても…ね。
いつもなら笑ってやったが、、その日の俺は弟を突き飛ばしたんだ。
お前なら、俺よりももっといい人と暮らした方が幸せな人生になる。
任せてくれ。その人生を守るのが俺だ。
「もうお前の顔なんか見たくない」
…それが、俺なりの別れの言葉だった。
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色白の肌は、より白くなり、今にも消えてしまいそうだった。
そんな彼は、医務室にぽつりと寝かされている。
彼は、とある薬(毒)を入れられてしまった。
そのせいで、視力が落ちてしまったらしい。
傷は大変だった。至る所にアザや切り傷があり、出血量も普通を超えていた。
そんな彼が、今は自分で呼吸ができるまでに戻ってきている。
これは、本当に凄いことらしい。
ut「shp、煙草いるか〜??」
utは自室で座り込むshpにショートピースを渡した。
shpは静かに受け取り、口に咥えた。
開いた窓からふうと煙が漂う。
ut「…shp、お前ciとなんか関わりがあるんやね。」
shp「…。」
ut「ああ、言わんでもええよ。」
「ただ、凄く辛そう、やから。」
shp「…ciが起きたら、軍から追い出してください。アイツには、小さな村で生きてくのが似合ってます。」
ut「それはできん。…なあ、知っとるか?」
「ci、お前に認めてもらうためって…毎日頑張ってたんやで。」
shpはutを静かに見つめる。
utは窓の外を見ながら口を開いた。
ut「書類もやし、自主練もしとった。戦闘は苦手言うてたけど、zmとかshoに毎日のように手をつけてもらって。俺はshpの隣にいたいって、ciは悔しそうに言うてたよ。」
「昔、お前らに何があったかは知らん。けど、お前はciに凄い愛されとるで。勿論、その逆もな。」
shp「…知ってます。だから、軍から追い出してほしいんです。」
「アイツには、平和な世界で生きて欲しい。」
ut「…それは、本人と話さないとな。」
utは煙草を灰皿に押し付け、部屋を後にした。
残されたshpは、窓の外に光る、夕焼けに、引き込まれるのだった。
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ci「ぐすッ…ひぐっ、ぅ"」
医務室につくと、ベットで丸くなり泣いているciと、あわあわとしているzmがいた。
起きるなり泣いてしまったらしい。
zm「なんで泣いとるかも…分からくて、」
ut「…ci?」
すると、shpが前に出てciの頭に手を置いた。
shp「…泣き虫やなあ。」
ci「…!」
ciは顔を上げて、shpを見た。
shpは腫れたciの目元を優しく撫でた。
shp「…俺は、ciの人生を守りたくて、お前を突き飛ばしたんや。もう、顔も見たくない…とかも言って。」
「でも、それはお前を苦しめていたんやね。俺は、お前を守る所か、傷つけてしまった。」
「…ほんと、ご、ごめんな…サイ、。」
shpは俯いてぼそぼそと呟いた。
ciはボロボロと流した涙を止めず、shpの手に触れた。
ci「俺だって、にいちゃんの優しさを勘違いなんかして…嫌われたって、思ってた。」
「にいちゃんなりの愛情を、踏みにじって、ご…ごめんなさい。」
ci「…あの。」
shp「…うん。」
ci「俺、まだここにおっても、いい?」
shp「ええよ。お前が好きなように。」
2人は、手を握って微笑みあった。
おっと、忘れられていた2人が口を開いた。
ut「にいちゃん…って、もしかして??」
shp「ああ、兄弟です。血繋がってませんけど。」
zm「そ、そうなんや!!」
zmはハッと声を上げ、手をぽんと鳴らした。
zm「ci、お前な想像以上に愛されとるで!!」
ci「…?」
zm「お前が攫われたって聞いて、shpは悪魔みたいに暴れとったからな〜。」
ut「せやで??一緒に行ったzmとknが呆然とするレベルにな。」
shp「ちょッ、それは…!!/」
ci「…にいちゃん。」
shp「…ハイ。」
ci「俺もにいちゃん好きやで!!!!」
主でございません🤗
いやあ、ぐちゃぐちゃの作品です😭
すみませんでした🙇♀️
あ、これリクエストを元にしたやつなんですけど、遅れてすみませんでした!!!!!!
お詫び(?)のおまけ▼
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(幼少期)
mm「shp、新しい家族のciくんよ。」
pp「仲良くしろよ。弟だ!!」
shp「おと…うと。」
やってきたのは、ふわふわな水色髪で橙色の瞳をもつ少年だった。
shpは静かにその姿を見つめてばかり。
ci「にいちゃん…、ぼく…。」
shp「あっちいこ。ほんよも。」
ci「…うん!!」
小さな手を繋ぎ、shpの部屋に向かう。
散らばった本の中の1つをciが取れば、shpと共にそれを読んだ。
mm「お菓子よ〜。ほら!!」
ci「わあ!!どーなつ!!どーなつだよにいちゃん!!」
わいわいと手を振るciの隣に座る。
ドーナッツは好きだが、半分ciにあげることにした。
ciの幸せそうな顔の方が、好きだと思ったからだ。
shp「おいしい?」
ci「うん!!じゃあ…はい!にいちゃんもあげる!!」
shpのあげた分を食べると、ciは自身のドーナッツを半分に割って、shpに渡した。
shp「…たべていいの?」
ci「うん!!おれい~」
shp「…ありがと。」
二人で食べたドーナッツ。
今までで1番美味しいおやつだった。
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(W国にやってきたshp)
shp「よろしくお願いしまーす。」
kn「はっはっは!!!可愛ええやろう!!」
tn「うん。戦闘も強そうやね、頼れるわ」
em「knさんに似るんですかね」
shp「いやです。」
kn「えッ」
shp「クソ先輩に似るだなんて、想像しただけで反吐が出ます。」
少しの沈黙の後、grが笑い声をあげた。
gr「やっぱり幹部にして合ってたな!!」
shp「…?」
kn「ツンデレだもんな〜」
shp「…は?」
shpの冷たい目線を浴びた後、knはしょぼん顔を披露した。
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(ci誘拐事件当初)
ci「終わったな~!!」
mb「ですね!!流石です。」
ci「君もありがとうな〜。」
mb「いえ!!」
2人は車に乗りこみ、N国を去ろうとした。
その時。
ガシャンッ
mb「!!ふ、伏せてください!!」
ci「えっ!?!?」
車にいきなり銃声が鳴り響いた。
狙撃だろうか。
2人は恐る恐る車から出て、茂みに身を隠した。
すると、黒い服を纏った男が3人ほどやってきた。
mb「どこだ!!!」
mbb「ここら辺にまだいるはずだ!!」
ci「なあ、W国に走って行ける?」
mb「え、む、無理では…ないですけど。」
ci「じゃあ、俺囮になるから、逃げて。」
mb「え、無理ですよ!!」
ci「大丈夫。君ならできるよ」
mb「でも、もしci様が…。」
ci「…俺は死んでも悲しむ人が居ない。でも、君にはいるでしょう??大切な家族も、仲間も。」
mb「…。」
ci「大丈夫。君は必ず生きて帰れるから。」
そうとだけ言うと、ciは敵の方へ歩いていった。
もう、止めることが出来ないと悟った兵士は、涙を浮かべながら走った。
遠くから、ciのものだと思われる悲鳴が聞こえてきた。
これは、ciが肩を外された時の悲鳴だった。
兵士は走った。
W国まで、1秒の休憩も取らず。
───────────
(にいちゃん)
ci「にいちゃんっ」
shp「んー?」
あれから、2人は前のようなピリピリ感は無くなり、その代わりにすごく仲が良い兄弟というオーラを放つようになった。
ci「にーいーちゃんっ!!」
shp「なーあーに。」
ci「にいちゃ〜んっ」
shp「なんだ〜っ」
zm「ci、にいちゃん呼びは国内だけにせぇよ。」
ci「え?」
zm「敵にそういう人間関係バレたら、だいぶの不利やで。」
ci「…そうなんですか!?!?」
ciは顎に手をやり、それからハッと顔を上げた。
そして、遠くに見えたshpにすぐさま駆け寄った。
ci「shpー!!!!!」
shp「( ◜ཫ◝ )」
実は物凄いブラコンであるshpお兄ちゃん。
コメント
27件
やばいほっっっとに好きだこの話、、。 私コメしすぎだよね? 一旦黙っとくわ…😭
shpとciの小説もっと見たいー!!!!🫣💖 この話毎回感動してしまう…
まじこの話好きすぎる、、!❤️🔥 ciとshpの話特に好きだから、幸せだァァ!! てか、リクエストって️⭕️だったん!?知らなかった😅