やっと昼と夜の寒暖差が出てきた10月頭。今日は10月7日。私の誕生日だ。誕生日だから、ずっと欲しかった性能のいい液タブを買った。今はその帰りだ。ついつい他の商品にも目が眩んでしまい、日が沈んできて私の髪の毛の色のようにオレンジ色に染まっていた。日も当たらなくなったからか少し肌寒く感じて早歩きでシェアハウスに帰る。
いつ見てもでかくて豪華な家だな、とシェアハウスを見ながら玄関のドアの取っ手を掴んで押し、家の中に入る。…あれ、なんか今日静かじゃんと思いながらリビングに足を運ぶと
『「etさん!ハッピーバースデー!!」』
いきなり言われ、びっくりした後にパンッっとクラッカーの音が部屋中に響いた。本当にいきなりでびっくりしたが、どうやら私の誕生日パーティーをメンバーのみんながしてくれたみたいだ。部屋はオレンジと白の装飾品に包まれていて、とてもかわいくて綺麗だった。みんながパーティーをしてくれるなんて思ってもなくて、嬉しいと驚きで硬直していたらjpが私に言ってきた。
jp「etさん!お誕生日おめでとう!今日はetさんが主役だから、さぁ、ここに座って!」
et「あ、うん!それにしてもめちゃすごい、!」
na「etさんのために、め〜っちゃ頑張りましたっ!」
et「ありがとう、みんな!」
そう言って、指定された席に座る。すると、テーブルにはたくさんの食べ物があって、真ん中には大きなチョコレートケーキがあった。ケーキには”etさん、誕生日おめでとう!”と書かれており、私の大好きなチョコレートがふんだんに使われていた。私は目をキラキラさせてみんなに言った。
et「うれしい!こんなに私のために..すっごくうれしい!!」
yan「etさんに喜んでもらえてよかったよ!」
tt「でも、まだあるんだよな〜。サプライズがっ!!」
そうすると、テーブルにたくさんのプレゼントがおかれた。
et「えっ!プレゼントまで!?」
ur「そうっ!感謝しろよ〜笑」
et「うん!ありがとっ!!」
ur「笑」
プレゼントの中身はいろんなものが入っていた。かわいい柄のはいったパーカーや睡眠の質がよくなる枕、チョコ系のお菓子が大量に入った袋や500円分のマ⚪︎クカードが10枚ぐらい入ってたり、入浴剤だったり、綺麗なオレンジ色のブレスレットだっり、とにかく最高のプレゼントだった。
プレゼント開封後、いつもみたいにみんなでわちゃわちゃ遊んで誕生日パーティーは幕を閉じた。
後日
私は、昨日naさんにもらったブレスレット が一番気に入っている。だって、めちゃかわいいんだもん。私っぽいっていうか、オレンジ色だしかわいさもあるけどかわいすぎず、シンプルなかんじでめちゃくちゃ好み。だから、毎日腕につけるって決めた!私はnaさんにお礼をしようと思って満面の笑みを浮かべてnaさんの部屋に突入した。
「ねぇねぇ、naさん!あのブレスレット、naさんがくれたんだよね!あれマジかわいいんだけど〜。」
「え、私のは違うやつだよ?」
「え?てっきりnaさんがくれたやつかと…」
「私のやつは、枕だよ。」
「あっ。そうなの⁇?じゃあ、誰が…..」
私は手を顎に当てて考えた。誰が…..。rnかと最初は思ったけど、rnは大量のチョコのお菓子だった。袋の中に紙切れがあって”いつもありがとう rnより”って書いてあったから、確実にrnのやつだと思う。だから、てっきりnaさんがくれたやつかと思ったんだけど………。私が数十秒間悩んでいると、naさんが口を開いた。
「私もわからないんだよね..。jpさんの提案で今回は、みんなのプレゼントは公表せずにわからないようにしてたんだ。し・か・も!今回はみんなプレゼントに意味を込めてetさんにあげたんだよ。私はね、etさんが最近眠りが浅くてすぐ起きちゃうって言ってたから、枕をあげたんだよ。”いい夢を見てよく眠れますように”っていう意味を込めて。」
「え、そんな意味が…。naさんありがと、大好き!」
「いえいえ〜。でも、そのブレスレット誰があげたんだろう…。..ねぇ、知ってる?ブレスレットの意味ってね、”そばにいたい”とか”あなたを守りたい”って意味なんだって。」
「………….え?」
私は一瞬石になってしまう魔法でもかけられたみたいに固まった。それって、その意味って、私のことが…..好き…ってこと?
そう考えた瞬間、顔がじわじわと熱くなるのを感じてとっさに俯いた。誰が..誰がこんな…。
誰がこんなことを〜〜〜〜!!??
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