テラーノベル
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『スーーーッ』
誰かの吐息?
俺の耳元で‥‥
『‥‥ハァァァ‥‥』
‥‥!
腰から太腿を撫でる感触と低い声
俺は驚いてハッキリと目を覚ました
「‥‥‥‥‥‥」
まだ暗い部屋の中
視界の前には奏斗さんが眠っている
俺の身体を抱きしめながら
今‥‥
俺の身体を触っていたのは奏斗さん?
でもその手は背中にあって‥‥
いや、触れていたのかも‥‥
それにしては気持ちが悪かった
俺は奏斗さんの手をそっと解き、ベッドから出るとキッチンへ向かった
喉が渇く
それになんだか頭がぼーっとする
冷蔵庫の中から水を出して一気に飲み干した
そしてまた寝室へと向かおうとした時
ペタ‥‥
「っ!!」
今いたキッチンから聞こえる
ペタ‥‥ペタペタ‥‥
こっちへ向かっている
逃げたいのに足が動かない!
こんなにハッキリと足音が聞こえるなんて、絶対後ろに何か居る
ペタ‥‥ペタ‥‥‥‥
もう真後ろに居てもおかしくない距離
俺の背中が冷んやりとした空気を感じる
開いている寝室のすぐそこに奏斗さんがいるのに‥‥
助けてと叫びたくても声が出ない
ただ奏斗さんを見つめ、願うことしか出来ない
奏斗さん!!
「どうした⁈ロウ‥‥」
「‥‥っ‥‥‥‥え?」
急に目の前には奏斗さんの顔
それにここはベッドの中
あれ‥‥
俺は廊下に立ってて‥‥
そこで‥‥‥‥
「か、奏斗さんっ!」
「なになに⁈どうしたの?」
「俺‥‥奏斗さんずっと呼んでて‥‥」
「聞こえたよ?だから何かあったかと思って」
「え‥‥俺‥‥ずっとここに居た‥‥?」
「そうだけど‥‥」
そんなはずはない
俺はキッチンに行って戻ってくる途中だったのに‥‥?
「あ‥‥夢‥‥?」
「怖い夢でもみた?」
「夢‥‥だったのか」
「もう朝だし少し落ち着こう」
気がつくと夜はすっかり明けていた
だったらさっきのは夢だったのかもしれない
きっと昨日の体験が強烈で夢にまで出て来たんだろう
「俺コーヒー飲むけどロウも飲む?それとも違うのにする?」
奏斗さんがシャツを羽織り、ベッドから立ち上がると部屋を出て行こうとする
部屋に1人残される不安
俺は急いで奏斗さんの元に駆け寄った
「‥‥俺も行く」
「フフッ、良いよ。一緒に行こう」
奏斗さんの後ろに着いてキッチンへ入った
その瞬間俺の足が止まる
「どうした急に?」
「俺‥‥さっき起きて水飲みに来たんだ」
「えっ?」
そう
やっぱり俺はここに来てたんだ
だってキッチンのカウンターには俺がさっき飲んだからのペットボトルの空がそのまま残っていたんだから‥‥
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コメント
4件
うわあああ第6話読み終えたよ〜!!😭💦 いやもう冒頭の「スーーーッ」からゾワゾワが止まらなかったんだけど!?腰から太腿を撫でられる感触…奏斗さんの手は背中にあるのに、っていう矛盾がもう怖すぎる🥶 そしてキッチンで水飲んだ後の「ペタ…ペタ…」の足音、マジで心臓止まるかと思った…!しかも気づいたらベッドにいて「夢だった?」ってなる流れ、でもペットボトル空っぽのまま残ってるの現実じゃん??っていうラストが最高すぎる…! 奏斗さん優しいけど、なんか隠してそうな雰囲気もあってドキドキが止まらん💕続き読みたいっ!蒼月さん、怖いのにあったかいこの空気感、天才すぎます😭✨
蒼月
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