運命だから

私欲、強情、横柄、傲慢、反抗的な態度、思いやりのない言葉遣い、高慢な態度、悪意のある発言、非協力的態度、敵意むき出しの言葉、攻撃的な態度、軽蔑するような言動、他人を見下すような態度、侮辱的な言動、敵対的な言動、暴力を振るうこと、人の悪口を言うこと、他人の権利を無視すること。

病名：水玉病（みずたまびょう）

ある日突然、体中に斑点ができる奇病。

この症状が出ると同時に徐々に記憶を失っていく。

やがて全ての記憶を失い、その人間の存在は消滅する。

原因不明の難病。

治療法は存在しない。

患者は全員10代から20代の若者で、性別問わず発症する。

「ねえ、君はどこから来たの？」

「あなたの名前は？」

「どこに住んでるの？」

「家族は何人いるの？」

「兄弟はいるの？」

「友達はいるの？」

「恋人はいないの？」

「好きな人は誰なの？」

「夢はあるの？」

「将来の目標はあるの？」

「将来なりたいものは何？」

「あなたの一番大切なものは何？」

「これから先の人生で何をしたいと思う？」

「今幸せ？」「はい」「本当に？」「えぇ」

「それでは質問を変えましょう。あなたにとって、幸福とはなんですか？」「わかりません」「わからないことこそが幸せなんですよ」

「あなたの人生の中で一番大切なものはなんですか？」「お金ですね」「お金があればなんでも買えるからですか？」「もちろんですよ」

「もし明日死んだらどうしますか？」「もう死んでいますけどね。特に何も思い浮かびません」「つまらない人ですね」

「もしもの話です」

「あなたが大切にしているものを教えてください」

「愛、かな」

「どんなときにしあわせを感じますか？」

「そうだねぇ、仕事してるときは充実感があるし、誰かのために何かをしてあげられたときは嬉しいよね」

「それはなぜですか？」

「そりゃ、自分の力で人の役に立てるんだもん。うれしいでしょ」

「わたしにはよく分かりません」

「へー、そうなの。」「ふぅん。」「えぇ！？マジで？」「わぁお！」

「すごーい！よくわかったねぇ！」「ひゅー！勘がいいわね！」「うんうん、その通りだよ。」

「あらら～♪」

「そっかぁ～。」

「そうだよね～。」

「なるほど～。」

「確かにそうかもね。」

「あはは、そりゃひどいぜ。」

「なんじゃそら（笑）」

「ちょっと待ってください！なんでそんなこと言うんですか？」「なんですかそれ？全然わかりませんよ！」「納得できません！」

「異議あり！！」「裁判長！証拠の提出を求めます！」「矛盾してますよ！」

「被告人の発言には根拠が存在しません！」「事実認定をやり直してください！」「検察側の主張には無理があります！」

「弁護側の意見陳述を認めます。」

「ありがとうございます。」

「本件は被害者が死亡した事件であり、被告人は加害者として有罪になるべき事案です。しかし、被害者の遺族は死刑を望んでおらず、無期懲役または懲役15年程度の判決を求めていることを考慮すれば、被告人が反省している点も考慮すべきではないかと思います。