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『episodes3 異常事態』
【公民館】
永「なんで電気が…!?」
東「…!ぜ、全員いますか!?」
永「あと一人がいない!」
東「嘘…!?」
目の前が真っ暗で何も見えない
永「とりあいずブレーカーをつけにいこう!」
東「どこにあるんでしょうか…?神様に教えてもらいましょう!」
永「どうやって?」
東「占いです!」
永「暗いから見えないだろ」
東「そ、そうでした…」
とんだ頭ポンチいかれ野郎だな
俺たちはブレーカーを探すために暗闇を手探りで探すことにした
永「…どこだ…?」
肩に冷たい手が触れる
永「うわっ!」
「…」
永「なんだよ!ロボ男か!?」
「…」
永「せめてなんか言ってから触れよ…びっくりした…」
その時、電気がついた
永「…っ!東雲が電気つけたのか?」
永「よか…」
隣を見ると、ロボ男ではなく真っ白なバケモノがいた
屈んでいるが2mほどあり、目が虚で、牙をむき出しにして赤黒い口を開けていた
東「永井さん…!?」
永「…」
声が出ない
これ…俺…死ぬな
その瞬間、何かがバケモノの頭を貫いた
バケモノは倒れ、頭からドロドロと黒い液体が流れる
永「…へ?……東雲?」
東「…だ、大丈夫ですか?」
よろよろとした足取りで東雲が近づいてくる
永「東雲が…撃ったのか?」
東「いえ…私は撃ってません…」
永「…じゃあ…誰が…」
?「…」
永「あ…ロボ男…」
?「…ロボ男って僕のこと?」
透き通るような声でロボ男は喋った
東「喋れたんですね!」
?「…うん」
永「ロボ男が撃ったのか?」
?「…」
無言で首を振る
東「じゃあ誰が?」
?「…」
永「…まぁ一応…バケモノは殺したし…これでお終いか?」
東「…ですね」
?「…まだ終わってないよ」
永「は?」
?「ほら」
ロボ男は天井を指差し、上を見上げると
天井には 肉の繭のようなものがあり、生臭い匂いがする
東「…な、なんですか…?あれ…」
永「…気持ちわる」
?「…」
永「ロボ男、なんなんだよ…あれ」
?「さっきのバケモノの本体だよ。」
永「さっきの…本体…」
?「アレを倒さないと僕たち全員、死ぬよ」
【同刻 博物館】
姫「蛍ー!?どこにいるの!?」
有「千鳥さん…」
私たちは暗闇を懐中電灯を持ちながら歩いていた
蛍が消えた後、停電が起こり、暗闇の中蛍を探すことにした
姫「どうしたんだろ…あんな血溜まり残して消えちゃって…」
有「もしかして…死んだ…とか?」
姫「不吉なこと言わないで!」
有「す、すいませんでした!」
姫「きっと生きてるはずだよ…きっと」
有「そ、そうですね…」
姫「あの血はきっとペンキだよ」
有「…姫川さん」
姫「蛍はペンキを落としちゃって、それを拭くためにタオルを取りに行ったとか」
有「姫川さん…!と、止まってください…!」
姫「どうしたの?トイレ?」
有「ま、前…」
姫「前ってどうし…」
目の前には、蛍のバラバラ死体と
それを貪る真っ白なバケモノがいた
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