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朝、昨夜セットしておいた目覚ましで目を覚ました。
ー が気分は良くない。あやからは今までと変わらず亜美菜さんと接してほしいと言われた。俺もそうしたいのは山々だが、うまくできる気がしない。何振った側がクヨクヨと考えているんだと言われそうだが、全くその通りだ。
和馬(とりあえず行こう。)
準備をし、電車に乗り、あやと会い一緒に登校する。いつもと同じ手順を踏む。教室前で一度立ち止まり、決心をしドアを開ける。しかしいつもなら俺より早くついているはずの亜美菜さんの姿はない。その瞬間強い衝撃が背中に走った。背中を叩かれたのだ。
亜美菜「なに固まってんだよ。早く席つかないと遅刻判定されるぞー」
和馬「あ、ああ」
想像していたよりもずっと元気そうな亜美菜さんをみて安堵した。
心「……和くん、もう大丈夫かな?」
和馬「うん、変に気負い過ぎてたみたい」
それからは順調に時間が過ぎていった。昼休み男三人で昼食を取っていると宮間がなんの前触れもなくこんな提案をしてきた。
宮間「なあ、明日遊びに行かね?」
優「え!?あり!!どこいく?」
宮間「優この前カラオケ行きたいって言ってたしカラオケ行こうぜ」
宮間「和馬もだからな」
和馬「え?ああ、確かに午後の授業だるいな」
宮間「耳悪過ぎだろ!こないつもりかよ」
和馬「いや、行くよ」
優「珍しい。自分から外に出ようとするなんて」
和馬「たまには良いかもなって思ってさ」
宮間「じゃあ明日何時からにする?」
などなど話し合っていると昼休みが終わり、学校が終わる。帰り道、横並びであやと帰路に着く。
心「ねえ和くん。今日さ和くんの家に泊まっても良い?」
和馬「良いけど、夜麻は修学旅行だし母さんは仕事が入っちゃったから俺1人だけど… 」
心「……逆に2人きりが良いな。なんて」
驚いて足が止まってしまった。鈍い俺でも流石に理解してしまった。お互い少し気まずく、口数が減ったまま静かに家に着いた。
心「何回も和くんの家には来てるけど部屋に入るのは初めてかも」
和馬「…確かに。 」
ベッドに横並びで座り、しばらく沈黙が続いた。相手に心臓の鼓動が聞こえているんじゃないかというほど心臓は高鳴っている。
和馬(ひよるな。あやだって勇気出して言ってくれたんだ。こんな時こそ自分から…!)
和馬「……あや」
名前を呼ぶと恐る恐るこちらに顔を向け目を閉じた。あやの肩に手を置き、顔を近づける。あやの閉じた瞳から雫が滴り落ち、頬をなぞる。
心「……ごめんね。自分から言っておいて泣くなんて」
和馬「…いや、正直俺も心の準備とかできてなかったし」
心「正直ね、亜美菜が和くんに告白するのだって嫌だった。少しでも和くんの意識が亜美菜に行くのすら嫌なんだ。」
心「ずっとうちを見てて欲しい、うちだけを思ってて欲しくて、焦ってこんな事して、何してんだろうね。」
心「ヤンデレみたいで嫌だよね。」
和馬「……あや」
そっとあやの唇にキスをする。あやは理解が追いつかないのか開いた目が閉じずに俺を見る。
和馬「俺はあやを不安にさせて申し訳ないと思ってる。こんなに俺の事を思ってくれて俺は嬉しいよ。」
和馬「告白の時も言ったけど、不安になったら俺の心を読んでよ。その度に俺はあやに好きを伝えるから。」
一瞬唇に温かい温度が伝わる。触れてから頭がそれがキスだと理解する。さっき俺がした事をやり返されたのだ。
あや「やり返し。…ありがとう、和くん」
あや「…ねえ、もう一回してもいい?」
和馬「もう一回?」
あや「だってどっちも不意打ちだし、どんな感じか分かんなくて」
和馬「じゃあ…」
互いに向かい合い、俺はあやの方に手を置く。
2回もした後なのに初めてのような気持ちが込み上がる。また心臓が強く高鳴る。ぎこちなさが伝わってしまい。あやはクスッと笑う。
あや「流石に緊張しすぎじゃない?」
肩の力を下ろす。そして再び名前を呼ぶ。
和馬「あや。」
名前を呼ぶと目を閉じる。ゆっくりと顔を近づける。
初めてのような温度が、唇を通じて顔を熱くして胸に焼きつく。
あや「……な、なんかすっごい」
和馬「すっごいって…恥ずかしい」
あや「もっかい、ダメ?」
和馬「もう一回?!」
あや「いや?」
和馬「い、いやじゃ、ないけど」
あや「あはは、ごめんね!なんか最近和くんが手慣れてる感じがして、キョドってる和くん見たくてからかっちゃった」
可愛い笑顔でなんという事を、なんて思ったが可愛いのでそれを許すことにした。やはり俺はあやの笑顔に弱いらしい。
あや「じゃあうちは帰るね」
和馬「泊まっていかないんだ?」
あや「…今日お母さん帰ってきてるんだ。ごめんね」
和馬「そっか、送って行こうか?」
あや「大丈夫!じゃあね」
和馬「うん、じゃあね」