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シャオロン視点
g r「諸君、食事中すまない。新人を紹介する。
ワーストだ。」
wo「どうも〜、よろしくお願いしマース」ニコッ
俺らがわいわいと飯を食っていると、グルッペンがいきなり新人とやらを連れてきた。見た目はいかにも不審者って感じで、右目を長い銀色の前髪で隠して黒マスクに白パーカー。目は綺麗な青色だった。
gr「悪いが、俺はやる事があるから少しワーストと話していてくれ。自己紹介でもしておくといい。」
そう言い残してグルッペンは食堂を出ていった。
え、唐突すぎひんか?新人が来るとは前から聞いとったけど、いきなり連れてきて自分はさよなら、?あいつマジか…。
そう思っとったら、一人がワーストに声をかけた。
tn「ワーストは、なんでうちに入ろうと思ったんや?」
声を出したのはトントンだった。ワーストはずっとマスク越しにも伝わってくるような新人らしい爽やかな笑顔をしていたが、トントンが質問をすると顔色が変わった。笑顔やけど殺意が思いっきりむき出し。新人のエーミール、ショッピ、チーノがビビっていたのは言うまでもない。すごい殺気や…。なんや、こいつ?
wo「ただの興味本位ですよ!」ニコッ!
パッとさっきと同じ笑顔に戻る。ただ、目が笑っていなかったのに気づいたんは俺だけやないやろうな。あと、嘘をついたってこと。みんな険しい顔をしている。
zm「そんな事より、一緒に飯食おうや、ワースト!」
そんな腐った空気を明るくしてくれたのはゾムだ。ただ、こいつ、食害王。隙あらば食害してくる。俺も前にゾムに食害をされた。
wo「ごめんなさい、僕一日に一食で、もう済ませてあるんですよ。」
zm「………そうかァ…」(。•́ - •̀。)シュン
ワーストは申し訳なさそうに答える。
え、一日一食とかバカなんか??さすがのショッピくんでも三食ちゃんと食べるで?ゾムの顔見てみぃや。めっちゃ落ち込んだ顔してるで??というかマジでワーストのことなんもわからへんぞ。なんか自分から話せって。あんな殺気出されたら質問しようにもできひんわ。
ガチャ
gr「自己紹介は終わったか?」
sho「グルッペン…」
誰も話せない状態から抜け出させてくれたのはグルッペンやった。戻ってきてくれた事にめっちゃ感謝するわ。
syo「いや、まだ軍に入った理由しか聞いてないっス、…」
gr「なんだ、全然進んでないじゃないか。まぁ、俺から少し説明しよう。
まず、ワーストは強い。この中で1番戦闘能力が高いゾムよりも強いだろう。」
tn「ゾムよりも、!?」
どうやらワースト、この男はだいぶ強いみたいや。俺の耳にその後のグルッペンの話は通ってこなかった。
最高戦力のゾムよりも、強い…?じゃあ、勝負したら絶対おもろいやんけ!ワーストと勝負してまずは先輩と後輩の差を見せたろ!
sho「あ、ワースト!ちょっとええか?」
wo「いいっすよ。シャオロンさん、でしたっけ?」
sho「あ、うん、せやで 」
wo「ほんで、なんの用っすか?」
おかしいな、俺一応先輩なんやけどなぁ…
sho「俺と手合わせしてどっちの方が強いか勝負しようや!」
ワーストの目が変わる。すごく、嫌そうな目だった。なんや、こいつ戦闘狂なんちゃうんか?
wo「シャオロンさん…俺勝負とかどっちが上とか勝敗とか、どうでもいいんっすよ。何かを決めるために戦争するなんてくだらない。個人的に大事だと思っているのはキル。どれくらい多く殺せたか。そこに勝敗は関係ない。負けてもなんとも思わない。勝つために、じゃなくて殺して勝つんっすよ。俺はそーゆー思考なんであなたと手合わせはできないっす。」
俺は息を呑んだ。これが本物。根っからの戦闘狂。殺し、キルという言葉はワーストのためだけにつくられたかのようだ。非常にイカれている。とても人間とは思えない。
wo「じゃ。」
ワーストが背を向けてひらひらと手を振りながら俺から離れてく。 え、俺嫌われたんか??
ゾム視点
あっ…あれは、新人のワーストや!そーいやあいつ、グルッペンが俺よりも強い言うてたな…じゃあ、遊んでくれるんかな?(´。✪ω✪。 ` )
zm「なぁワースト!俺と遊ぼうや!」
wo「っ、ゾムさん。……遊ぶ…?」
zm「せや!もちろん、ここでな?」
wo「殺し合い的な感じっすか?」
zm「せやせや!殺しはせぇへんけどな!」
ワーストが間をとり、考えている表情を浮かばせる。
wo「いいっすよ。遊びましょう。手加減しないっすからね?」
パァッ zm「おん!ええよ!楽しめるなら!」
wo「ヒヒッ……」
ワーストが小さく笑っていた。
zm「ほな、やろか…」
静かな空気が流れる。この心地よい時間を乱れさせたのは俺やった。 偽のナイフで急所を狙う。だが、もちろん避けられた。さすがにこれを避けられなかったら幹部になんてなられへんよな。 さらに俺は攻撃を繰り返す。自分で言うのもなんだが、俺は運動神経も反射神経もかなり良かった。責めるには十分な戦闘力だ。
wo「いいねぇ。いいねぇ。いいねえ!!!」
突然ワーストが声を上げる。顔を見ると楽しそうだった。と思っていたら、ワーストの目が変わった。鋭い目だ。獲物を狩る獣のような。さっきから思っていたが、ワーストは手に何も持ってない。武闘派なのか?そう考えていたらワーストが見えないぐらいの速さで消える。気がつくと俺の懐にいた。 はっや…いや、でも、拳ぐらいならかわせられ……
ワーストが器用に自分の服の中からカッターを取り出す。 …え??マジで?俺、殺されんの? カッターが俺の首にパチッと音を立てて当たる。
wo「…あは、これ玩具ですよ。」
っ、玩具…玩具のカッターなんてあんのか…
wo「一応キル的には僕の勝ちですね。楽しかったですよ。ゾムさん。」
いきなりちゃんと敬語を使い始めるワースト。さっきの獣のような目からは想像も出来ないほど優しい顔。二重人格なんか…??
wo「あ、僕の事ワーストじゃなくてあだ名とかで呼んでいいですよ。 」
zm「えっ?……じゃあ、ワー。」
wo「ふっ、いいネーミングセンスしてますね」
ワーストがヘラりと笑ってどこかへ歩いていく。 にしても…恐ろしい男やな。ワースト。