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主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
武藤翔真(20)…ULTIMATE第1実動部隊所属
松浦風雅(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
片倉旬(45)…警衛隊西日本方面本部長
工藤哲也(44)…警衛局監察部管理官兼監察部外部捜査班管理官
午前0時警衛局には緊急招集された450人の監察部所属の警衛官らが集まった。
「内偵捜査で我々が進めていたエルサイアとの薬物売買の件についてだが大麻ではなくIFウイルスの感染源になる成分だと判明した。よって今回の件に関与していると思われる幹部全てを一時拘束対象とする。午前6時に幹部達の一時拘束を開始する。拘束が完了次第、警衛局附属の病院に搬送し、検査を行う。陰性であれば解放、陽性であれば隔離病棟での監視を行う。以上だ」
いきなりの工藤からの指示に監察部所属の警衛官らは混乱をみせた。
午前6時遂に作戦が決行された。
工藤は20人の監察官を連れて総統第1秘書官の家の前に集まった。インターホンを押すと秘書官の妻がやってきた。
「警衛局監察部の者です。秘書官はご在宅ですか?」
「はい。呼んできましょうか?」
「よろしくお願いします」数分後寝起きの秘書官がやってきた。
「何だ。お前らは」
「警衛局監察部の者です。エルサイアとの薬物売買について詳しく話をしたいのでご同行願います」
「断る。そもそも俺が薬物を入手したという証拠はあるのか?」
「監察部による内偵捜査で全て把握してます。そしてあなたが大麻だと信じて接種していた薬物ですが、IFウイルスの成分を細分化した物だと判明しました。つまりそれを接種すると感染します」
「な、なんだと」
「とにかく、警衛局附属の病院までご同行願います。そこで陰性と判断されればそのまま解放します」
工藤の説明が終わると秘書官は工藤の後方にいた監察官らによって車に乗せられた。
午前8時警衛局附属東日本病院にはエルサイアとの関与が確認された43名の警衛幹部が集められた。そして順番に検査が行われた。1時間後屋上にいた工藤のもとに結果が送られた。
「工藤さん、結果出ました」
「どうだった」「全員陰性が確認されました。」
「そうか」
「この後はどうされますか?」
「西日本にもう一度戻ろう。エルサイア制圧作戦がまだだしな」
「わかりました。車出してきます」
「おう」数分後部下からの連絡が無いのを不審に思い工藤は地下駐車場に向かった。
「おい、車の準備はできてんのか?連絡ぐらいよこせよ」そう言いながら工藤はゆっくりと歩き続けた。その時横から何かが凄い勢いでぶつかってきた。
「いってーな」そう言いながら体を起こした時だった、ぶつかってきたのがIFウイルスだと気づいた。
「な、なんでここに、」工藤は急いでその場から逃げた。そしてそのまま病院の外に出た。するとそこにはウイルス達で溢れかえっている光景が広がっていた。
「ど、どういうことだ」
「工藤管理官、ここにおられたのですか?すぐに避難しください。ここは危険です」1人の監察官が言った。
「な、何が起きてるんだ?今」
「ご覧の通り原因不明の複数のウイルスによる暴徒化が起きています」
「ULTIMATEは?」
「今他の地区でも暴徒化が起きているらしく、全ての部隊が今出動中との事です」
「そうか。ここは俺に任せろ」そう言うと工藤は監察官から短刀を奪った。
「で、ですが」
「俺は元ULのメンバーだ。お前は西日本にいるULのメンバーを全てここに帰還させろ。」
「わ、わかりました」監察官はその場から急いで走り去って行った。
「おもしれー展開になってきやがったな笑」
そう言うと工藤は短刀を構えながらゆっくりとウイルス達に向かっていった。