「」Nakamu
『』○○
〖02/14〗
「…だよなあ、笑」
君からの本命を期待して、少しだけ、
…すこーしだけ、遅めに登校してみた。
kr「うっわ、すげーな今年も笑笑」
俺の下駄箱からは大量の箱が落ちてくる。まあ見た感じ十数個…?
「いくら甘党でもなあ…、笑」
kr「やっぱ○○をお求めで?笑」
「…まあ、ね?笑」
そりゃあ好きな子からのバレンタインくらい期待するでしょ。
俺が求めてるのは○○からの本命だけ。
まあもちろん○○らしき人からの本命は見当たらないんですけどね。俺の下駄箱には。
kr「うわ、やっべ、、!」
俺にさっき”すげーなあ”とかほざいてたきりやんの下駄箱からも、俺と同じくらいの量が溢れ出てくる。
kr「油断してた…」
「さっきの俺の見て油断してたの?笑」
kr「うるせーよ、笑」
「やっぱねえか〜、○○からのは」
kr「でももしかしたら机の中にも入ってるかもね、本命チョコ」
「よし行こう」
kr「食いつきすげーな笑」
『あ、なかむおはよー』
「おはよ」
『なんか遅いね、今日』
kr「なんせなかむは○○からの本命期待しt「バカバカバカバカバカ!!!」((小声
『きりやんおはよ』
kr「おはよ」
『はいこれ、きりやんに』
kr「え?!マジ?!!!」
…は?こいつ今俺を差し置いてきりやんに渡しやがったぞ?
『どーぞー』
kr「あざす!!!」
「え、○○俺にはないn『いえいえー!』
「えっねえ俺のは!?」
…もしかして俺、好きな子に嫌われてるパティーン?
『うそ!ごめんなかむにもあるから笑』
「嫌われたかと思った…」
『どーぞー』
「…あざす、」
『なんか不満そうだね』
「いや?別に」
…俺は○○からの本命が欲しかった訳よ。
見た感じ、きりやんと同じ見た目してるし、他の男にも渡してるっぽいしさ?
…やっぱ恋愛って、そう上手くいかねーもんだな。笑
朝はやっぱりバレンタインの話題で持ち切りだ。男たちはニヤニヤしながら席に着く。
「うわっ…え?」
…そうだ。チョコが入ってるのは下駄箱だけじゃない。
俺の机の中に、これまたいくつか本命っぽそうなチョコが入ってる。
…いやいくら考えても多すぎだろ。しかもこの中のほとんどが本命みたいな見た目してんのに○○からのチョコが義理だなんて。
…有り得ん。俺がどれだけ○○にアプローチしてきたと思ってんだ。どんだけ鈍感なんだあいつは。
いやまあそんなとこも愛おしいんですけど。
あれ?もしかして今の言葉キモかった…?
まあいいや。そんな事はさておき。
俺だって男の子。やはり好きな女の子からのチョコほど欲しいと願ったものはない。
まあ義理を既に貰ってしまったもんだから、ショボーンとしながら俺は今日一日授業を受けていた。そんでもってボーッとしてたらいつの間にか放課後よ。
○○はいつも女友達と一緒に帰るから、同じ方向でも一緒に帰ることは無い。○○が一人になるような月イチほどの例外を除いては。
『ねーなかむ一緒にかえろ』
…あ。月イチ程度の例外キタ。
「おう」
まあ表では普通の顔してますけど、内心嬉しくて飛び跳ねまくってるんですよ。
…キモイとか言うなよ。
しゃーねーだろ。俺○○の事めっちゃ好きなんだもん。
そんな独り言を脳内で繰り広げながら俺は好きな子と一緒に帰路に着く。…ニヤニヤが隠せねえ。
「今日佐々は?休み?」
佐々は○○といつも一緒に帰ってる女友達ね。
『先帰った』
「え?いつも一緒に帰ってんじゃん」
『今日はなかむと話したくて』
うーわ出た。俺の事なんとも思ってねーのに話したいとか言って俺に期待させるヤツ。出たー。
まあめちゃめちゃ嬉しいよ?大した話じゃないけどこうやって2人きりとかドキドキするよね。好きな人とだったらさ。
話したいとか言われたら尚更な!!!
「何の話だよ笑」
『今日はいつもと違うの!笑』
「なんだそれ、笑」
ほらこーゆーのも期待しちゃうんだよ俺。男って単純なんだから、そーやって俺を惑わせないで欲しいもんだね。笑
『いや…ね?』
「なんだよ勿体ぶらずに早く言え笑笑」
『…これ、あげる』
「っは、え?なにこれ、」
…え、?待って、?
これ…ってさ、
…チョコ、?
『…見たまんまだよ、チョコ』
「いや…だって朝n『朝のはあれよ、みんなに渡してた”友達”としてのチョコよ』
『なかむだけに渡さないのは変でしょ?』
「まあ…そうだけど、」
『だって恥ずかしいじゃん?男子に本命チョコなんて』
…やっぱ今、○○本命チョコって言ったよな、?
『みんなの前で渡すのも恥ずかしいし、』
『なかむの下駄箱だって机の中だってなかむ来る直前まではずっと女子たむろってたしさ?』
『…結局朝は渡すタイミング失っちゃって、予備の義理チョコ渡したの、』
「ちょ待って、」
「…って事はさ、」
『まあ…そゆことだよ』
『言うの恥ずかしいから察して』
『後は忘れていいよ』
…流石にさ、期待していいよな?
「…いや、やだよ」
『?』
「好きだもん俺、○○の事」
『いや…、え?』
「女として、本気で俺○○の事好きです」
『…ほんとに言ってる?』
「うん、ずっと好きだったマジで」
「俺と、付き合ってください、っ」
『…え?嘘じゃない?』
「嘘じゃねーよ笑」
『…じゃあ、』
『よろしくお願いしますっ、』
コメント
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主様コメント失礼します!m(*_ _)m プリ小説ってやっていらっしゃいますか…?主様の投稿好きなのでプリ小説の方でも見たいなと思いまして…() (長文失礼しましたm(_ _)m)
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