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約ネバ短編集?
鬼に遭遇してもうた─1
あらすじ…とか?☆(?)
ハウスを脱出し、なんやかんやあってノーマンと再会し、ほんでそこになんかあってあれ…(本家と同じ!)
ルーマリ(夢主)は外の空気を吸いに隠れ家から外に出ると運悪く鬼と遭遇してしまった────
てらのべ初心者なんで機能ようわかってまへん。すんません!!!!
ノマ√
キャラ崩壊注意(原作崩壊すみませんでした)
────
夜。
森の静けさの中に、虫の声と風の音だけが響いていた。
ルーマリ は隠れ家の扉を少しだけ開けて、夜空を見上げていた。
「……綺麗……」
星の光が枝葉の隙間から零れ落ちる。
その瞬間——背後で、木の枝が**パキリ**と折れる音。
ルーマリが反射的に振り返ると、そこには……
赤い目をぎらつかせた**鬼**が立っていた。
(……っ! 武器……ない……!)
動けない。喉が焼けるように痛い。
心臓が暴れて、**息が、できない。**
「……っ、あ、……っ、かひゅ……っ」
鬼の爪が振り上げられる。
ルーマリは目をぎゅっと閉じた——
その瞬間、
**ザクッ!!**
鋭い金属音。
風が一閃して、目の前の鬼が崩れ落ちた。
「……え……?」
そのすぐ後ろに、刀を握りしめたノーマンが立っていた。
その目は涙に濡れて、震えている。
「ルーマリ……! 大丈夫だった……!?」
ノーマンが駆け寄る。
だが、ルーマリはまだ息が整わず、胸を押さえながら——
「……っあ、っ……がはっ……っ、はっ、はっ……っ! ごめ、っ……息、止まって……げほっ……げほっ……」
ノーマンは慌ててルーマリの背中を優しくさすり、
その顔はもう涙でぐしゃぐしゃだった。
「……っ、怖かった……本当に……もう……!」
震える声。
ノーマンはルーマリを抱き寄せ、
その肩に顔を埋めるようにして、嗚咽を漏らした。
「……馬鹿……! 何かあったらどうするつもりだったの……!」
「誰よりも君には……生きててほしいのに……! ……好きだから……」
最後の言葉は、ほとんど聞こえないほど小さな声だった。
ルーマリの喉が熱くなる。
涙がぽろぽろと零れ落ち、
彼の胸の中で、震えながら息を整える。
「……うん……ごめん……っ……ちなみに、私も……好きだよ……」
その瞬間、ノーマンは小さく息を呑み、
もう一度、確かめるようにルーマリを抱きしめた。
「……ちゃんと、生きてるって、確かめさせて……」
強く、けれど優しく。
ルーマリの体温と鼓動を確かめるように。
ルーマリは涙を流したまま、
顔を赤らめながらも、ノーマンの背に腕を回して——
「……ん……ちゃんと、生きてるよ……」
そう呟き、ぎゅっと抱き返した。
夜空の星が、ふたりを静かに照らしていた。