日も暮れて、双方がマブダチ集団ひきかけてるところでぉきの方から、小舟が一そぅ、
水ぎゎへ向かってこぎ寄せてきたの。
「意味不明。わけわかめ。」と見てぃると、
舟の中から超メロぃ女房が出てきたんだょね。
扇をさぉの先に付けて舟の端っこに立てて、
陸に向かって手招きした。
ぁの扇を射落としてみょってコトらしぃ。
つねっちはあーし、那須与一にぉ願いして
それを射させよぅとすんの。
そんなん外す自信しか無かったから、
一回はマジ無理って言っとぃた。
ケドつねっちのぉ願いは絶対だから断りきれなかったの。
「ぢゃあ当たり外れはとにかく、言う通り射てみるわ。」
と、黒くてちょーイケてるお馬さんに鞍を置いて、またがった。
弓を取り直し、手綱をかぃ繰り、水ぎゎへ向かって
お馬さんでパカったら、あーしのマブダチは
「よっちゃんならいけるっしょ!ガンバ!」
って言ってくれたの。 つねっちもそう思ってたみたぃ。
矢ごろがちょい遠かったから、海へ六間くらいお馬さんで
パカり入れたけど、それでもまだ扇との距離は四十間くらいは ぁると思ぅ。
時ゎ2月18日、午後6時くらぃのことね。
ぉりから北風がめちゃ吹いて、前髪コンディションマジ最悪。
岸を打つ波もえぐたかぃ。
舟はゅりぁげられゅりぉとされ上下に漂っていたから、
さぉの先の扇もそれにつれてハッスルしてる。
沖には平家が、舟を海上一面に並べてあーしを見てる。
陸では源氏が、お馬さんのくっゎを並べながらあーしを見てる。
どっち見ても、ほんとに晴れがましくなぃってコトはなぃぢゃん。
あーしは目を閉じて、
「南無八幡大菩薩、あーしの故郷の神々の、
日光の権現、宇都宮大明神、那須の湯泉大明神、一生のお願いだから、
あの扇のど真ん中を射させてくださぃ。
これ外したらメイクブラシ折って、
一生すっぴん以外の顔を人に見せるつもりはないからさ。」
と、心に念じながら、可愛さが保てる範囲で目をかっと見開いた。
そしたら風がちょい弱まって、的の扇も射やすくなったの。
あーしはかぶら矢(音鳴るゃっだょ。)を取ってつがえて、
十分に引き絞ってひょうと放った。
あーしはダイエット成功してスリムだから、十二束三伏くらぃの矢しか打てなぃけど、
弓はマジ強いの。かぶら矢は浦一帯に鳴り響くほど長ぃぅなりを立てて、
誤ること無く扇の要から一寸くらい離れた場所をひいふっと射きったの。
かぶら矢は海に落ちて、扇は空に舞い上がった。
ちょっとの間空に舞ってたけど、春風に一もみ二もみもまれて、
海にさっと落ちちゃった。
夕日がピカピカでマジエモい中に、金の日輪を描いた真っ赤な扇が
白い波の上に漂って、浮きつ沈みつ揺れてんのを、
沖では平家が、舟端を叩いてまじアガってる。
陸では源氏が、ぇびらを叩いてめちゃアガってる。
ぁまりのぉもしろさに、感動しちゃった的な?
舟の中から、歳が50くらいの男の人が出てきたの。
黒革ぉどしの鎧を着て、白柄の長刀を持ってる。
その人はあーしが射った扇があった場所で舞を舞ってくれたんだょね。
あーしマジ感極まって泣ぃちゃいそぅだったんだけど、
伊勢っちがあーしの後ろまで馬でパカって来たわけ。そこまでは良ぃんだけど、
「つねっちがさァ、あの男射殺してって言ってたょ。」
って言ったんだよ。で、あーしは嫌だったんだけど、
とーぜんつねっちのぉ願ぃ は断れなぃの。
だから今度は中差(人殺すゃっね。)を取ってしっかり弓にっがぇたの。
十分に引き絞って、男の人の頸の骨をひょうふっと射た。
したら、舟底へ真っ逆さまに射倒した。
平家方は静まり返って音もしなくなっちゃった。まぢサゲって感じ。
けど源氏方はさらに超アゲ。またぇびらを叩きながら歓声上げてる。
「まぢあいつレベチじゃん?」
って言ってくれる人もぃたんだけど、
「流石にやりすぎ的な?まぢありえん。」
って言ぅ人もぃた。
コメント
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次は走れメロスあたりやりたいけど、もうギャル語verあるんだよね。 少年の日の思い出とか、ヒューマノイドとか面白いかも。