テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
861
551
それは発端であり臨界点だったのかもしれない
または、そうでもなかったのかもしれない
胸に澱が溜まるように
何かがモヤモヤする
でも
何にモヤモヤしているのかわからない
勇斗が悪いわけではない
勝手にモヤモヤしてる自分に腹が立つ
それを上手く言語化出来なくて
ただ出所のわからない不機嫌が見えるだけで
ちゃんと伝えることが出来ずにいることにも
「どうしたんだよ」
悔しいんだと思う
一緒に居られて嬉しい
でも
謝らせるような事を言ってしまった
でも
勇斗だってもうちょっと気にしてくれても
でも
忙しい勇斗にそんな気を使って欲しいわけじゃない
でも
そういえば最近俺と話している時もスマホの画面を見ていることが多い
気を遣われていないことが嬉しくて
そんなことにも笑ってたのに
勇斗は優しいし
話も聞いてくれるし
愛情もかけてくれてる
わかってる
わかってるけど
でも
でも
でも
逆接のループ
多分小さいことの積み重ね
パズルのピースが一つ外れたら
上手くはまらないみたいに
なんだか全部ぐちゃぐちゃで
「ほっといてくれて大丈夫」
勇斗に当たりたいわけじゃないんだ
「滅多に泣かないお前が泣いてるのにほっとけないんだけど」
気が付いたら涙が出ていた
顔を押さえて今さらだけど見られないようにして
「俺が変なだけだから大丈夫」
それだけ言うと勇斗はため息をついた
これ以上何かを言っても無駄だと思ったのだろう
呆れられた
一緒に住みたくないとか言われるかな
まあそうだよな
こんなわけわかんないの
一緒になんて居れないわ