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stpl 緑赤 様
誤字脱字注意
日本語おかしい
歌い手グループ「stpl」は、五人組。
その中心に立つのが、リーダーであり最年少気質の**こえ**だった。
高めで澄んだ声、配信では軽口と煽りで場を回すタイプ。
見た目は小悪魔っぽくてSそうなのに、実際は初心で泣き虫、触れられるとすぐ赤くなる。
そしてもう一人。
同じグループの如月ゆう。
童顔でふわふわ、ショタボ寄りの可愛い声。
いつもポケットに飴を入れていて、マイペースで優しい。
だけど、肝心なところで異様に強くて、たまに――ほんとうに、たまにだけど――ドSになる。
「ねえゆうくん〜」
配信後の通話、他のメンバーが抜けたあと。
こえはいつもの調子で笑った。
「ゆうくんってさ、可愛いよね。声も顔も。絶対攻めとか無理でしょ」
「……またそれ?」
「だって事実じゃん。ふわふわしてるし、飴舐めてるし。ね〜?」
煽り。完全に煽り。
こえはそれが得意だった。
ゆうは一瞬黙って、飴の袋をくしゃっと握る。
「……こえくん」
「なに?図星?」
「煽りすぎ」
声は相変わらず可愛いのに、トーンが一段低くなった。
「一回、ちゃんと教えてあげよっか」
「え?」
その直後、通話が切れた。
代わりに届いたのは、短いメッセージ。
『今から行く』
インターホンが鳴って、ドアを開けた瞬間。
こえは腕を引かれて、部屋に引き込まれた。
「ちょ、ゆうくん、ま――」
「可愛いから攻められないって、誰が決めたの?」
耳元で囁かれて、ぞくっとする。
ショタボのはずなのに、妙に低くて、近い。
「ほら、煽ってたのに。顔、真っ赤」
「だ、だって……」
ゆうの手は優しい。
乱暴じゃないのに、逃げ道を塞ぐのが上手すぎた。
キスは軽く、触れるだけ。
それなのに、何度も、何度も。
「いきなりしないよ。初めてなんでしょ?」
「……っ」
指が頬をなぞって、首筋に落ちる。
くすぐったくて、でも離れてほしくなくて、こえは無意識に服を掴んでいた。
「かわいい」
その一言で、心臓が跳ねる。
前戯はとにかく丁寧だった。
触れるたびに反応を確かめて、嫌じゃないか、怖くないか、何度も囁く。
「大丈夫?」
「……っ、だいじょうぶ……」
泣きそうな声に、ゆうは少し笑って、でもすぐに優しくなる。
「じゃあ、続き」
時間をかけて、焦らして、甘やかして。
煽り魔だったこえは、いつの間にか全部奪われて、声も理性もぐちゃぐちゃになっていた。
終わったあと。
ゆうはすぐにこえを抱き寄せて、ブランケットをかける。
「寒くない?」
「……ゆうくんのくせに……」
「なに、その言い方」
「可愛いくせに……ドS……」
ゆうはくすっと笑って、いちご味の飴を差し出した。
「はい。糖分」
「……ありがと」
こえは照れながら受け取って、しばらく黙ってから小さく言う。
「……攻めれないって言って、ごめん」
「反省した?」
「……した」
その頭を、ぽんぽんと撫でる。
「次煽ったら、また教えるから」
「……っ、それは……」
泣きそうな顔で俯くこえを見て、ゆうは満足そうに微笑んだ。
可愛いから、攻められない?
そんなの――最初から、勘違いだった。