ご注意!!⚠️えっちぃかも!!⚠️
ちがう。
そんなわけない。
俺がこんなチビのガキに欲情??
まさか。
俺の恋人はwhittyだ。
俺はコイツに会ってからどうかしてる。
いち早く離れたいはずなのになぜだか今日は体が言うことをきかない。おかしいな。
任務はこいつをボスの元へ連れて行くこと。
そして今目の前にいるのはその目的の奴。しかも相手からついてこようとしてきやがる。
またとないチャンスだ。
なのになぜ俺は突き放そうとしているんだ。
俺は何を迷っているんだ。
いままでの俺ならどんな手段でも任務をなんなく遂行してきた。それしかできなかったから。
なのに、それなのに。
こいつに負けてから何かがおかしくなった。今日 頭がイカれてるのは全部こいつのせいだ。
俺をこの薄暗い路地に立ち止まらせているのは本当になんなんだ。
さっき浮かんだバカげたことがもう一度頭をよぎる。
ちがう。ちがうちがうちがう。
頭では否定していてもどこか確信を持てない自分がいることも確かだった。
連れてったところで、こいつが幸せにならないのは目に見えてる。
守ってやりたい。俺のようになってほしくない。
ああ、そうか、これだ。
なんで俺はこんな赤の他人のことを気づかってんだ。
いや、守りたいのはこいつじゃなくて、俺自身なのかもしれない。
とにかく今俺は立ち去るべきだ。
今夜は何も見てねぇし、何もなかった。
それでいい。
「おい!どこいくんだよ!!」
はぁ、どこまでうぜぇガキなんだ。
「黙れ。俺はもう行く」
「やめたいんだろ!?!?」
「は…??」
「俺は知ってるぞ!だからお前を助ける!!」
「知った口きいてんじゃねぇよ。どけ」
親においてかれそうなガキみてぇにまた手を掴んできた。銃をもってない手の方を掴んでくるのは、余裕かなんなのか。
「絶対離さねぇぞ!!!!お前を助けるまで!!!!!」
その瞬間、俺の中で何かがきれた。
ドンッッ!!
きいているだけで痛そうな、鈍い音がくぐもった騒音の中で響いた。
気づいたらうす汚いコンクリートに俺よりもずっと小さいこの体を押し倒し、深く口づけをしていた。
思い切り腹を叩かれているのを感じたが、まるで痛くない。
数秒もすれば押し返す手の力も弱々しいものになっていった。
俺は夢中で口内をめちゃくちゃにしてやった。
苛立ちと、認めたくねぇけど欲にまかせて。
がくがくと震える足から、おそらくちゃんとこういうことをされたことがなかったんだろう。
ようやく口を離し、強く叫んだ。
「ついてくっつーのは!!!!!!」
「こういうことなんだよ!!!!!!!!」
「わかったか!!!??」
こんな大声を出したのは何年ぶりだろうか。
目の前のこいつは、普段の表情からは想像もつかない驚きと恐怖の入り混じった顔をしていた。
真っ赤な顔でも怯えきった感情は十分に読み取れた。
涙がたまる大きな黒い瞳には、イカれたバケモノがうつっていた。
手首を掴む力をゆるめると、震えながら後退りをして、おぼつかない足取りでそいつは明るいネオン街へ走っていった。
ほらな。
結局 俺を助けたいなんて所詮ただの建前だ。
ほんと、俺はこういうやつがいちばん嫌いだ。
うざったい正義感に自惚れたビビリが。
知ったような口でできもしねぇことを口ずさむ。成功する保証なんかどこにもねぇのに。
にしても、結局俺をひきとめていたのは理性だったのか。
俺も俺だよな。
いや、それでも守りたいって考えがあるのは間違ってねぇはずなんだ。
それに、ああ言われて少しうずいた腹の奥の感覚は、
確かなものだった。
コメント
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もちちゃぁぁぁん! なんていいストーリーを作ってくれたんだよッッ!(?) あー…最高☆(?)