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登場人物…叶、葛葉
御本人様とは一切関係ございません
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ある夜
街灯も家の灯りも何も無い一本道を歩いている1人の青年がいた
彼奴は男にも女にも見える容姿
一人称を僕としており
話せば、礼儀正しく
友も沢山いる
まさに成績優秀、容姿端麗がにあう奴であった
そんな完璧ともいえる彼奴でも手を焼く者がいた
その者は一人称を俺としており
容姿は素晴らしいが、社会不適合者という言葉が最も適する人間…
いや吸血鬼であった
特徴は真反対だが妙に気が会うらしい
これはそんな2人の物語である…。
アンティーク調のドアに手をかける
外はかなり冷え込んでおり手が氷のように冷たかった
家の中に入ると暖かい室温と慣れ親しんだ匂いが僕を包み込む
名前を呼んでも君の返事はなく、テーブルの上にどこか寂しそうな1輪の花が飾ってあるだけだった
「寝ちゃったのかなぁ」
そう呟く
そしてわざと大きめな足跡を鳴らし階段をのぼる
僕はここにいるという意味をこめて
そうしないと何処か君のいない空間に居るように錯覚してしまいそうだから
寝室に入るとベットに横たわり小さな寝息をたてる君がいた
起こすのは悪いかなと思ったが僕自身の欲に負けてしまい、ベットに飛び込み抱きつく
君はビクッと身体を跳ねさせ
『んだよ、叶』
『俺の睡眠邪魔すんなよ、』
といかにも寝起きですという声を僕に発する
「ぇー、いいじゃん」
僕は懲りずに離すまいと力を強め、頬を膨らましてみせる
『ちょッ、重い』
と君は悲痛に近い声をあげる
「重いとか酷いよー?」
「くーちゃんッ♡」
『おいッその呼び方辞めろよ、』
「じゃあ」
「辞めたら、このまま抱きしめてていい?」
『_ッ、好きにしろよ』
と呆れた声色だ
ねぇ、葛葉?
僕怖いんだ
この幸せが生きてる間ずーっと続くか
だから抱きしめる
だから名前を呼ぶ
この思いを君に送れないかなって
「ねぇ、くーちゃん」
『ん?』
「もうちょっとこのままで居させて___。」