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着替えを終え、私達は食事をしていた。
「みんなでこう、食事ができてとても嬉しいわぁ〜」
「そうだな、みんな立派に育ち、成長が止まらないね」
「父上、母上、それ何回目です?」
「何回でもいいじゃないの。また集まれたときに、この話をしたね、と思えるんですから」
「どーゆー理屈だか……」
「………………」
お父様、お母様、そしてカディルドがよく話しをする。他の3人は呆れ気味のようだ。
(いやはや、食事をみんなでするだなんてね。隣がドラズお兄様で良かったよ。)
「………フォルラ?もうお腹いっぱいかしら?」
「えっ?」
「いえ、お手てが止まってたから…。まだ食べるの?無理しなくていいからね?」
「大丈夫ですよ、お母様。ちゃんと残さず食べます」
「残していいのよ?」
「残したら、勿体ないじゃないですか。作ってもらったのだから、最後まで食べます。……ウグッ……」
「お嬢様、無理をなさらずに…」
「だ、大丈夫、です、よ」
笑って見せる。いや、笑ってやる。私はまだ余裕だと。
「太るかもしれないですよ?」
「大丈夫。私には考えがあるから。ね?」
「「「「「「「???」」」」」」」
全員ハテナとな………。
「お嬢様、、何をなされてるのです?」
「見てわからない?ストレッチよ」
「ストレッチですか?」
「えぇ、外に出ずとも、部屋の中で出来る運動よ」
「そ、そうなのですか」
「あと、昼過ぎから、家の周りを散歩しましょう?」
「昨日もしましたよ…」
「太られたくないのでしょ?なら付き合って頂戴?あなたも少しは運動になるだろうし。別にキャナが太ってるわけではないからね」
「素直になっていいのですよ?」
「あら?ホントのことよ?」
お散歩の途中……
「ねぇ、キャナ」
「はい、なんでしょう?」
「一ヶ月後ってドラズお兄様の誕生日よね」
「そうですが、プレゼントでも用意するのですか?」
「うん、お兄様の趣味がよくわからないんだよね。キャナは何が好きとか、わかる?」
「申し訳ございませんが、承知しかねます…」
「そっか…、他のお兄様達に聞くのは…………まだ、話しかけに行くのは無理だな……」
ガサガサガサガサ……
「「?!?!」」
「何が無理だって?」
「カ、カディルド、お、お兄様?!」