高橋「それってもしかしたら今テレビでやってる金曜症候群ってヤツじゃないっすか?」
田中「ああ。それじゃあ」
高橋「いやそれが、なんか最近流行ってるらしいんですよ」
沼田「詳しく聞かせてください」
日曜日の夕暮れ。田中は一人部屋の中で読書をしていた。するとチャイムの音が聞こえる。インターホンで誰であるかを確認したあと、玄関の扉を開ける。すると目の前には女性が立っており、
田中(あれ、誰だ……)と思いながらも声をかける。
女性は田中の顔を見て安心したのか微笑みかける。そして、一言。田中は、一瞬何が起きたか分からずにいたが、どうやら自分は倒れていたようだ。意識は遠のいていき視界は真っ暗になっていった…….
気が付くとそこは知らない天井だった。
見知らぬ部屋にいる田中は状況を把握するために起き上がる。辺りを見回すと机とテレビとタンスがあった。机の上にメモがあり、そこには次のように書かれていた。
〈田中さんおはようございます。目が覚めたようで良かったです。あなたは過労による貧血で倒れてここ数日寝ていました。あなたの症状が軽いのが幸いしました。でも無理しないでください。それとあなたを看病していた田中さんがお腹が空いて冷蔵庫を開けようとしても鍵が掛かっていて開かなかったと残念そうにしていました。私が来たら解錠するように頼んでおきます。それじゃあお大事に〉
田中は自分の名前を知っていたことに驚いてから田中さんの筆跡を確認して驚いた。自分が田中さんと呼ばれる人物であることを知っている人間なんてそう多くはないからだ。
「じゃあさっきの人は誰なんだろ……ん?待てよ、もしかするとさっきの文章が示している相手は僕自身ということにならないか?だとしたら僕は自分自身に向かって話し掛けていたという事になるじゃないか」
田中さんと呼ばれている男は考え込んだ
田中が目をさましてから約1週間後、田中さんに呼び出されて彼の自宅へと向かっていた。
「こんにちわ。田中さんいますか?」
返事が無いのでドアノブを引くと施錠されてなかったので中に入った。家に入ってまず感じたのは異様な匂い。部屋の隅にあるベッドの方を見ると血まみれの人が横になっていた。
慌てて駆け寄り、声を掛ける。
田中さんは苦しそうな表情を浮かべながら「誰かが来てたんだなぁ。悪い事してしまったよ。せっかくだしこの人も一緒に連れて行くか……」と言う。「この人が田中さんだったのか。それにしても田中さんに何が起こったんだろう。とりあえず田中さんに何か食べ物を持ってくるか」
私は台所でカップラーメンを作る事に決めた。お湯を沸かし麺を入れてから5分待ち蓋を開けた。私は思わず驚きの声を上げる。「田中さん?」
そこには、首のない人間の体が横たわっていたのだ。私はそれを持ち上げると部屋から逃げ出そうとするが扉が内側から塞がれており出る事ができないでいた。私は、助けを呼ぼうと携帯電話で電話をかけた。しかし電波が入らないと表示されるだけだった。
「田中さんが……田中さんはどこに行ったんだよ……早く帰ってこいよ田中!」
すると電話が鳴る音を聞いたような気がしたので私は部屋を出ようとする 扉に手をかけ押してみると意外にも簡単に開いてしまった
外には誰もいなかった
外に出ると先程までの光景は無くなっていたが私の服には返り血が付いていたので、その事を不審に思った。
それからは色々と調べまわったけど特に何も見つからない 仕方なく家に帰ろうとすると後ろから肩に手を置かれる 振り返りその顔を確認すると 田中さんがいた
「さあ、田中さんと一緒に帰るぞ」
私はその田中さんに連れられて田中さんの家に帰る そこで目にしたものは先程の人の首なし死体だった 私が「うぅ」というと「ああ田中さんにはまだ言ってなかったっけ」と、その首なしに話し始める「この人死んでないから大丈夫だよ」私は驚き「この人生きてるんですか」と聞くと「うん、そう」と言ってから「でもまぁ死んだも同然だよね。だってほら、首から下がなくなってるわけだし。いやーほんと困っちゃうよね」と続けるので「あの、じゃあどうして私を騙すようなことを?それにあの日私を呼んだ理由も教えてほしいんですが」
そう尋ねると田中さん(以下略 田中「そういやそうだね。えっと、君のことが好きなんだよね、僕」突然告白された「え?あ、そうですか」と言っても 田中「だから君を僕のものにしたかったんだけどさ なんかこう、うまくいかなくて それでちょっと意地悪しちゃおうかなって思ってさ」
「なるほど、よくわかりました。それでは失礼します」
田中「え?帰っちゃうの?これからどうするの?」
「はい、とりあえず帰ります」
田中「……あ、そうなんだ」
「それじゃあ」
田中「また会えるといいな」
「はぁ」
田中「それじゃあまた」
「また」
こうして物語は終わる。
●金曜病患者の増加について製薬会社にて主任研究員を務める田中真由は同僚の高橋という女性に金曜病の話をしていた。
「それでさーその人が言うにはこの会社で昔働いていた人の血液を使ってDNA解析したけど、特に問題は無かったって」
「まぁこの会社は大病院との繋がりもあるから」などと話してる二人の元に二人の男が現れる。
「お二人は仲が良いみたいですね」と質問する二人に「ええ」「はい」。
「ところで沢木って人を探されているんですが」と聞くと「いえ」と答える高橋に「そうですか」と言ってその二人を探し出すことにした。
「でもさーその人の言ってることよくわからないよね」と疑問を口にする二人に「まぁ確かに意味がわかんないですけど」と答えながら資料室へと向かった二人。
「えっと沢木さんは……」
資料室内では一人の男性が床に座って本を読んでいた。
「あの、沢木って人を探されているんですが」
そう聞くと男性は、立ち上がり「あぁそれ、俺です。……なにか?」
田中は「金曜症候群の原因がわかったので来てもらえますか」
笹谷は、「じゃあ俺は悪くないのかよ!!」
田中「はい」
笹谷「そんなこと言われたって……もう無理だ……こんなところ辞める。明日からまた仕事探しだ……」
田中「じゃあそろそろ行きましょうか」
笹谷「いやだから行かねぇよ」
笹谷は田中達に背を向けて歩き出した。「はぁ……」
田中はその背中を見てため息をつくのであった。
田中達は研究室で顕微鏡を見ながら「これです」と電子顕微鏡の中に写っている赤い斑点のような塊を見せられた。
それはまるで寄生虫の卵のように思われた。
田中「これは、一体なんでしょうか」
沼田「恐らく……寄生虫でしょうね」
高橋「あのぉ」
沼田「どうかしましたか?」
高橋「それってもしかしたら今テレビでやってる金曜症候群ってヤツじゃないっすか?」
沼田「ああ。それじゃあ」
高橋「いやそれが、なんか最近流行ってるらしいんですよ
」沼田「詳しく聞かせてください」
日曜日の夕暮れ。田中は一人部屋の中で読書をしていた。するとチャイムの音が聞こえる。
インターホンで誰であるかを確認したあと、玄関の扉を開ける。すると目の前には女性が立っており、
田中(あれ、誰だ……)と思いながらも声をかける。
女性は田中に向かって、「私は、あなたのことが好きだったのですが、あなたは私のことをどう思っていましたか?」
突然のことに戸惑いながら、なんとか答えようとするが、うまく言葉が出てこない。すると今度は別の声が聞こえてくる。
「私は、あなたのことを愛しています。もしよろしければ、一緒に帰りませんか?」
その声は田中さんの声だった。
月曜日、いつもの朝だった。田中は憂鬱だった。なぜなら、昨日の晩に夢を見たからだ。
田中さん(以下略 田中さんが田中さん(以下略 田中さん(以下略 田中さんが田中さんを田中さんしていると田中さんが田中さんに話しかけてきた。
田中さんが田中さんに田中さんを田中さんしていると田中さんが田中さんに田中さんを田中さんして、田中さんが田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん田中さん
「おいっ、しっかりしろっ!何があったんだっ」
私はその言葉で正気に戻った
目線を下げると田中さんの体があって私はそれを見つめていた。そして私はようやく状況を理解した。
そう私は今 自分の頭を田中さんに向けていたのだ
私はすぐに救急車を呼び、
田中「大丈夫ですよね、私のせいですもん」
私は泣き出しそうになった。だが田中さんは、優しい笑顔をこちらに向けるだけだった
田中さん 火曜日 目が覚める。私は横になっていたベッドから起き上がる。
私は先日のことを振り返っていた。私が意識を取り戻した後医者の診察
「体に異常はないですね。金曜の夜に何かありましたか?」と聞かれたが私が黙りこくっていると看護師に怒られてしまった。仕方なく先日あったことを全て話すと 医師も驚いていたが、同時に何か心当たりがあるような顔をしていて「明日もう一度来てください」と言われ私は帰……。
「なにをボーッとしている」
上司の声がする 私は顔を上げながら「あ、はいすみません。すぐ取りかかります」と謝り作業に取りかかる
それから私は上司から説教を食らうこととなったが、私は適当に相槌を打ち聞き流しながら先日のことを思い出しながら「あの人は無事なのかしら」と考えていた
水曜日の深夜2時30分過ぎのことだった。
「はぁ……」と深い溜息をつく女性、高橋。
先程まで同僚と話していたが急用ができてしまい帰ることになった。その帰り際に同僚の男に言われた。
「なぁ、さっきの人って高橋ちゃんだよね。もしかして田中の彼氏?それとも付き合ってたりするの?」と聞かれ高橋は「まさか、違いますよ」と答えた。
それから高橋は帰路につき、電車に乗って自宅のマンションへと向かう 駅を出たとき、ふと視線を感じ振り返るが、人「なんだ、気のせいかな」
木曜日、今日は仕事が休みだったためゆっくりとしていた。朝食を食べた後は本を読んで過ごしていたが、昼近くになっても腹が減らないことに違和感を覚えた。
「うーん」と首を捻っているとその様子は妻に見つかってしまい心配されてしまった。「体調が悪いなら病院に行かないとダメだよ」「あぁ、そういえばそんな話もあったな」そう言いながらソファから立ち上がり出かけようとする。「あ、ちょっと待ちなさいよ」妻は引き止めるが、それを無視して家を出る
道中、空腹で頭がクラクラしてきたためコンビニに立ち寄りおにぎりを買って食べた後病院に向かうことにした。だが、歩いているうちにさらに空腹が強くなってきた。仕方なく病院に行くのをやめることにした。自宅に戻ると玄関先に妻の靴があったため、「あれ?」と思いつつリビングに入ると妻は寝ていた。
「おい、どうしたんだよこんなところで……」
返事がない。近づいてみると呼吸をしているのがわかった。死んではいないようだ。ただ、様子がおかしい……よく見ると顔色が悪く、額に手を当てると熱があることがわかった。
慌てて体温計を探し出し測ってみる
「38度2分!?お前大丈夫なのかこれ!」彼女は目を閉じて苦しそうな表情を浮かべている。
「はやく、救急に連絡しないと」携帯を取り出し電話をかけようとしたところで「やめて」と止められた。「でも、このままだと」
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