親友が殺された。そして、死体は換金所に持ってかれたらしい。親友を殺した男は私が殺した。だけど、そいつらは2人グループだったらしく、一人を捕まえ、殺ることはできなかった。お兄様はまた私のことを微笑んでくれた。「大丈夫だ。俺はいつまでもお前の味方だから。」私はその言葉で安心できた。だから親友の分も私は生きようと思った。しかし、運命というものは残酷だ。お兄様も殺された。今度は私の目の前でだ。相手の顔はしっかりは覚えていない。でも青い髪だったことは覚えてる。お兄様は私を逃がせてくれた。
お兄様 「逃げろ!!俺のことはいい。遠い遠いどこかに逃げろ!!そしてお前を守ってくれる人を見つけろ!」
はな「やだ!私はお兄様と一緒がいい!!」
お兄様「我儘言うんじゃない!今がどんな状況か分かるのか!?」
はな「でも、でも、それでも一緒がいいよ。お兄様と一緒なら私は死んでもいい!」
お兄様「お願いだ。お前だけでも逃げてくれ。そして幸せになってくれ」
??「貴方たち兄妹なの?」
お兄様「だったなんだ!!」
??「そう。なら妹だけは見逃してあげる。」
お兄様「本当か?!」
??「えぇ、本当よ。ただ貴方が代わりに死んでくれるのならね。私も本当はどっちも見逃してあげたいんだけど、上からの命令でね」
お兄様「分かった。俺が死ぬ。だから妹は見逃してくれ」
??「分かったわ。そこの女の子早く逃げなさい。さもないと良くないものを見てしまうわよ」
はな「お兄様をどうするつもり?」
??「それは言えないわ。」
お兄様「はな!早く逃げろ。どうかお前だけは幸せになってな。」
そこからは、私はよく覚えていない。無我夢中で走ったのは覚えてる。お兄様が死んでから1ヶ月ほど1人で暮らした。故郷の岩隠れの里に戻ろうとしている時だった。するとそこに、
ゼツとトビと名乗る男が来た。
ゼツ「あれー?この事小南ににてない?」
トビ「確かにそうっすね!アジトに連れて帰ってみます?」
はな「、、、?だれ?」
トビ「さっき名乗ったじゃないっすか!もう忘れちゃったんすか?」
はな「お願い。私を助けて。お兄様も両親も居なくなってしまったの。私をどう使おうが構いません。奴隷として使ってくれて構いません。」
トビ「先輩どうしますか?」
ゼツ「面白いから連れて帰ってペインに聞いてみようよ!」
はな「本当ですか?ありがとうございます」
トビ「まだわかった訳じゃないですけどね」
ゼツ「ひとまず帰ろう。」
トビ「了解っす!」
黒ゼツ「そこの小娘。名はなんという?」
はな「は、はい!私の名は『はな』と言います!」
ゼツ「じゃあいこう!ついてきてね」
はな「分かりました!」
そこからは3日ほど歩いた。私は暗い洞窟のような場所に連れてかれた。暁のアジトだという。
トビ「今帰りましたっす!」
ペイン「あぁ。」
小南 「ところでその女の子は誰なの?どこで拾ってきたの?戻してきてらっしゃい。」
ペインの心の中「この子昔の小南にそっくりだな。」
ゼツ「帰り道に拾ったんだよ。ここで置いといてあげない?だめか?」
ペイン「別に構わない。」
小南「ペインが言うならいいわ。貴方なんて名前なの?」
はな「は、はい!『はな』と申します」
小南の心の中「もしかして、、そんなわけないわね。」
小南「ついてらっしゃい。お風呂に入れてあげる」
はな「ありがとうございます!」
過去編4に続く