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けだま15号🍓🐾໊
300
せせり
127
8月15日土曜日 11時50分
ヤバい。ヤバいヤバいヤバいヤバい。
あと10分で前回司くんが死んでしまった時刻になる。あと、10分で。
…ダメだ。ダメだ、そんなこと考えちゃ…司くんが、死──
「類!!」
「へっ、」
急に大声を出されて、ぱちくりと瞬きをする。
「ど、どうしたの…?」
「お前こそどうしたんだ!!急に俯いて、黙って……心配になるだろう! 」
「……ご、めん…」
…ああ。優しいな。司くんは。
こんなにも。こんなにも愛して、愛されているのに。どうして死ななければならないんだ。どうして……
「っる、類!?」
類を見て、目を見開いて慌て出す。
「……ぇ」
ぽろぽろと涙が零れていた。自然に。
「…えっ、あれ、なんで…」
「お、おい!どうした!?どっか怪我したのか!?」
わたわたと慌てている。
「いや、だい…じょうぶ……そういうのじゃ、なくて……っ 」
袖で涙を拭うが、涙は止まらなかった。
「っ、うぅ……」
小さい嗚咽を漏らしながら、ぽろぽろと泣いている。
「る、るい……?なにかあったのか…?」
不安そうに類の顔を覗き込み、類の頭に手をぽん、と置いて
「…無理、しないでくれ。」
「……っ、う……っ、」
鼻を啜りながら、嗚咽を漏らす。
こんなとこで泣いてる場合じゃないのに。
…そうだ。時間は。
スッとスマホに手を伸ばして時間を見る。
8月15日土曜日 11時55分
……まずい。あと5分。
「……類?どうしたんだ?」
「…………司くん。カフェ、出よう。」
「は?」
急すぎると自分にツッコミたい。だがこれしか方法が思いつかない。
『ありがとうございました〜♪』
カランコロン
……どうする。どこに行けば。どこへ行けば死を防げる。
司の腕を掴んで引っ張りながら、スタスタと歩き続ける。
「る、類…?大丈夫か?」
「うん。大丈夫。平常運転さ。」
「そ、そうか…」
11時58分
「っ、……」
息が詰まりそうだ。吐きたくなる。
時間は止まってくれない。戻ることしかできない。
「……」
司は不安そうな顔をしながら類について行っている。
11時59分
まずい。残り1分しかない。
下からなにか込み上げてきそうなのを何とか堪え、なるべく開けた場所に行こうとする。
「…る、るい……?」
11時59分30秒
ああ。もうダメかもしれない。
もう僕には────
11時59分40秒
──司くんを助けられないかもしれない。
「……っ、類!!」
ピタッと足を止めて、振り返る。
「……司、くん。」
「…お前、どうしたんだ!名前を呼んでも答えやしない!俯き続けてなにも言わない!変だぞ!どうしたんだ!!」
11時59分50秒
「……っ…」
そうだ。不安にさせてどうする。
僕は───司くんを、助けるために…!
「………司、くん……っ」
唇を噛み、司に向き直る。
「……ごめんよ…」
俯いて拳をぎゅっと握る。
困惑した顔で司は類の顔を覗き込もうとする。
11時59分55秒
「なんだ?何を謝る必要がある!」
すると、司の横にある電柱が微妙傾いた。2人は気づいていない。
11時59分56秒
「……僕は、司くんを…!」
ギギ、と電柱が司の方へ倒れてきている。2人はまだ気づかない。気づけない。
11時59分57秒
「助けるために……っ!」
「……たす、ける?」
11時59分58秒
「助ける?お前は、何を──」
11時59分59秒
司の言葉を遮るように、司の上に電柱が勢いよく落ちてくる。
「……っえ、」
──12時00分
ガシャーーン!!
司が電柱の下敷きになった。
類が目の前で崩れ落ちる。
「…あ……司、くん…?」
血溜まりができ始める。類は為す術なく、ただただ倒れた司の前に座り込んでいる。
「…司くん…っ!」
類の部屋。自室のベッドの上に寝ている。
「…………ダメ、だった。」
「……助けられなかった…!」
顔を手で覆って、涙を流す。
──8月15日土曜日 午前10時
また1つの命が失われた。
キャラクター紹介↓
天馬 司
男 20歳 172cm
・声がデカい
・ナルシスト気味だが仲間思いで優しい
・類とお付き合い中
神代 類
男 20歳 182cm
・少し変わり者の高身長男子
・野菜が嫌い(食べるくらいなら死ぬ)
・司とお付き合い中
つづく
コメント
1件
あああ第4話読み終えたよ〜〜😭💦💦💦💦 また…また助けられなかったの…?!類くんの焦りと涙が胸にグサグサ刺さる…「助けるために」って叫んだ直後にあの展開は反則だよマジで……!! それにしても司くん優しすぎるよ…自分が死ぬ側なのに類くんをずっと気遣ってて、もう、、尊すぎて辛い…(涙) 続きが待ちきれない!!次こそ助かってほしい…!!応援してるからね作者さん🔥⋆♡