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ごめんなさい更新遅れました
姉 ゆるさん マジ許さん 飛○文化アタックー
ワイ 前が見えねぇ
姉 本編スタート!
俺は賢者のおっさんに導かれて、町の外れにある大きな建物に向かって歩いていた。看板には「冒険者ギルド」と書かれている。
「ここがギルドか……」
ギルドの建物は、外から見ると意外と地味で、あまり目立たない。だが、扉を開けると、中は想像以上に賑やかだった。冒険者たちが集まっては情報を交換し、依頼を受けている。
「お前は初めてか?」
おっさんが横から言う。
「いや、初めてだよ。」
俺はギルドに足を踏み入れると、無意識に肩をすくめた。なんとなく、ここに来るのも緊張する。
「まずは登録だな。」
おっさんはさっさとカウンターに歩み寄ると、ギルド職員に声をかけた。
「すみません、こいつを登録させたいんですけど。」
職員の女性が俺をちらりと見て、無言で帳簿を広げた。
「名前、職業、スキルを記入してください。」
彼女は淡々と言う。
「名前は、佐倉恒一。職業は……まぁ、無職です。」
「……無職?」
女性は少し驚いたように目を見開いたが、すぐに慣れた様子で筆を走らせる。
「スキルは、いくつかあります。」
俺が少し黙った後、続けて言った。
「社会人経験(ブラック)。理不尽耐性、無茶振り適応力、上司系モンスターへの威圧効果……」
「……ふーん。」
職員が筆を止めて、少しだけ不思議そうな顔をする。
「そのスキル、変わってますね。」
「いや、普通ですけど。」
我ながら、こうやって口にすると不思議な気もする。
「まぁ、とりあえず登録をお願いします。」
職員は俺を見て、苦笑いを浮かべた後、帳簿にサインを求める。俺がサインをすると、女性は手続きを進め、登録証を渡してきた。
「これがあなたの冒険者登録証です。ちなみに、登録するにあたって、最低限の依頼を受けることになります。」
「最低限の依頼?」
「そう、最初は簡単な仕事から始めて、ランクアップしていく流れですね。どうせ無職からの転生者ですから、慣れるところから。」
「……なんだ、それ。」
「まぁ、無理せず、できる範囲でやってください。」
職員は淡々とした口調で続けた。
「それに、あなたのようなスキルを持っている方なら、いずれは大きな依頼も受けられるはずです。」
俺はその言葉を受けて、少し思案する。
「まぁ、慣れていくしかないのか……」
「とりあえず、今日は最初の依頼を受けてみるといい。」
おっさんが横で言った。
依頼ボードの前に立つと、数多くの依頼内容が書かれた紙が並んでいた。
「怪物退治」「道具の修理」「収穫手伝い」――。
「どれがいいんだろうな。」
「最初は安全な依頼を受けとけ。」
「はいはい、分かってます。」
俺が一番簡単そうな「道具修理」を選ぶと、おっさんがうんうんと頷いた。
「よし、これでいい。今日はとりあえず、疲れない程度にこなしておけ。お前が持ってるスキルは、もしかしたら他の冒険者より役に立つかもしれんからな。」
「社畜スキルが? そんなわけないだろ。」
「いや、意外とそれが役立つんだよ。」
「……まぁ、分かんないけど。」
俺は渋々と、依頼内容を受け取った。
ギルドに登録したばかりの俺が、冒険者として最初の一歩を踏み出すことになるとは。
そんな風に感じながら、最初の依頼に向かう足取りは、意外にも軽かった。
次回予告
ギルドでの最初の仕事は、意外にも難航。社畜スキルを活かしつつ、どんな依頼をこなすことになるのか。冒険者としての最初の一歩、無職三十路の新たなチャレンジが始まる。