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目を覚ますと、雨羅は鬱蒼とした森にいた。
雨羅(生きてる。でも服も背丈も全然違う…ってことは本当に転生したのか…!!あのジジイマジの神だったんだ…!!)
どんな形のアザかとワクワクしながら、なんかそこに都合良くあった池に顔を映してみる。
その瞬間、彼女は固まった。
雨羅「…アザなァァァァァァァァいッッッ!!!!!!!!!」
つるりとした白い肌。しかしそこには1本もアザがなかった。
この世界ではアザのない者は魔法が使えない。そして魔法が使えないことは重罪であった。
雨羅「え?この世界でも問題児なんすか?マジ?」
そうブツブツ呟いていると突如頭痛が起こり、誰かの記憶が流れ込んで来た。
???『───私たちの血からこんな子が生まれるなんて、不愉快だわ』
???『───こんな奴は森に捨ててしまおう』
???『───魔法不全者の妹なんかいらない、賛成よ』
???『───かあさん!とうさん!ねえさん!まってよ!■■■をおいていかないで───』
雨羅「…誰だ?これは……」
雨羅は自分が無意識に体を抱きしめていることに気がついた。
雨羅「…そうか、この体の記憶か」
おそらく魔法不全者として生まれたこの体は家族によって森に捨てられたのだろう。
雨羅(見たところまだ5歳ほどの体だ、1人で生きるすべもなく力ついたところに僕の魂が乗り移ったと…)
そう推測すると雨羅は森を見渡した。
雨羅「ワンチャンこの森がマッシュの住んでる森だったら拾ってもらえるかもしれないけど…まぁ何とかなるだろ!!僕のサバイバル生活の幕開けだァァァァ!!!!!!」
前世も合わせて初めてのサバイバル生活に、雨羅は拳を突き上げた───