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お前、俺の事好きなんじゃないの？（knkz）

第15話 - 好きだよ。

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2025年06月25日

#にじさんじBL

#葛葉受け

#くろのわ

#knkz

#叶葛

#BL

きい。

注意事項

地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください

この作品はご本人様と何一つ関係ありません

コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。

それでは楽しんでいってください！

叶さん視点。

あぁ、そうか。そうだよな普通は。3年間付き合った恋人に別れを告げられている。それなのに納得してしまう。葛葉は僕を選ばないよな。弦月さんを選ぶんだろうか。

『良いよ、別れよっか！』

良いんだ。僕には葛葉だけじゃない。そうだよ、葛葉はあんなに厄介だったじゃないか。

「叶…。」

『良いよ、むしろ好都合だって。これで女の子と遊べるし面倒なのが終わって幸せだし』

葛葉は何も言わなくて、でも苦しそうな辛そうな顔で泣いていた。なんでだよ、お前が別れようって言ったんだよ？それなのになんで泣いてんだよ。

『清々するよ。大体葛葉は可愛くないし女の子の方が僕は好きだし…。こうして付き合ってたのも気まぐれと言うかノリみたいなもんだったしね。』

こんな時にも止まる気にならない口を開いてペラペラと話す。その時、ふわっと何かに包まれた。細くて温かくて居心地の良いそれは葛葉だった。

『葛葉なにしてっ！？』

「だって叶、泣いてるんだもん。」

『えっ？』

僕、泣いてるんだ。なんで最近はこんなに泣きっぽくなってるんだろう。僕は何がそんなに悲しいんだろう。葛葉の手に頭を撫でられている。その事に安心してしまう自分がいてまた涙を流す。

「叶？俺は嬉しかったの。相棒になれて恋人になれて幸せだったの。叶は嫌だったかもしれないけど俺にとっては全部が嬉しかった。特別だった。」

嗚咽を我慢する事に必死で返事が出来ない。葛葉の言葉には嗚咽が混じっていて肩も震えてる。だからまだ泣いてるんだと思う。

「叶には遊びとかノリだったかも知れないけど俺は真剣だったよ。嫌な事もいっぱいあったし傷ついたけどそれ以上に楽しくて…。」

そこで言葉を詰まらせる葛葉。そっと体を離して微笑まれる。

「俺を幸せにしてくれてありがとう。」

その笑顔を見て全部が分かった気がした。僕は葛葉が本気で好きだったんだ。そして葛葉が僕から離れて行かないことで調子に乗ってた。自分の気持ちに気づかないふりをして葛葉を傷つけて、それでもまだ葛葉が好きでいてくれてるって信じてた。

『……ごめんｯ。ごめんなさいｯ！！』

葛葉の細い体を思いっきり抱きしめて泣き叫ぶ。

「叶のバカ…。なんでもっと早くｯ、、、。」

葛葉が悔しそうに唇を噛み締めながら呟いた。その声に言葉にはかつて無いほどに感情が込められていた。真夜中の病室で大の大人が抱きしめ合って泣いている。他の人から見ればおかしな光景かも知れない。でも僕らにとっては初めて気持ちが通じ合った日で最後の恋人としての夜だった。

弦月藤士郎さん視点。

扉の前でそっと身を隠す。部屋から聞こえる2人の泣き声は心に響いて僕までもらい泣きをしそうになる。

〚やっぱ…勝ち目は無いのかな。〛

葛葉さんは叶さんと別れた後でもきっと僕を見てくれない。それほど葛葉さんの中で叶さんの存在は大きくて特別だったんだろうな。

〚友人でありたいとか…カッコつけんなよ。〛

葛葉さんの前で言った事は本音だった。でも好きなのも叶さんが許せないのも本当で…。

情けなくて涙が出てくる。結局は葛葉さんが弱っていた所に漬け込んでいただけなのかも知れない。負けだと確信している恋は苦しいだけだ。分かってた。それでも好きで好きでたまらなかった。

〚今は僕の出る幕じゃないな。〛

扉に袋を引っ掛けてぶら下げて置く。葛葉さんの食べれそうな物と一応、叶さんの好きな食べ物も入ってる。2人共気づいていないだけでだいぶ痩せてしまっていたからこれを食べて元気を出してほしい。なんだかんだ言っても尊敬する2人の先輩だから笑っていてほしい。晴君や景君がいたら男気だせよって怒られたかもな。でも今は2人を邪魔したくない。

〚好きですよ…葛葉さん。〛

葛葉さんが僕を見てくれなくても振り向いてくれなくてもきっと一生、僕は叶わない恋をし続けるんだろうな。そんな事を考えながら廊下を歩いた。

葛葉さん視点。

俺が退院した後、弦月さんと東京に戻って活動を再開した。弦月さんには付き合えないと伝えた。残念そうに笑った顔を今でも覚えている。そして叶とはあの夜から会えて無くて連絡も繋がらなかった。だから叶が卒業した事を知ったのはしばらく後の事だった。ネットでは様々な憶測が流れて炎上をしたり大坂の出来事を見たリスナーから俺や弦月さんの所にマシュマロが送られて来た。それでも全部を無視して貫き通した。2年もすればそういった事も少なくなって段々と叶もくろのわも忘れられ初めていた。叶には会っていないし連絡もとっていない。今はどこで何をしているのかも知らない。また女の人と遊んでるのかも知れないし真面目に働いてるのかも知れない。考えても分からない。

〚葛葉さん考え事ですか？〛

「いえ、何でもないです。」

〚葛葉さんの何でもないは信用できないからなぁ〜笑。〛

「本当に何でもないですって！」

この後は弦月さんとのコラボ配信がある。弦月さんの俺を見る目に時々、恋情が込められている事には見て見ぬふりをして今日も良き友人として、先輩と後輩として接している。

「あっ！今日も黒猫さんコメントありがとうございます。」

〚頑張ってねですって。いつもコメントいっぱいしてくれますよね。嬉しいです✨️〛

「ね〜。嬉しいです。」

こうして今日も俺は配信を始めた。

『頑張ってね、葛葉』

　　　　　　　　　　　　　　　　＿End＿

はい！

ここまで読んでくれてありがとうございます

これで完結になります。この結末じゃ嫌ですかね？ちょっと自信ないです……。

たくさんのいいねとコメントをありがとうございましたm(_ _)m

この作品のいいねがもしかしたら3万に行くんじゃないかとワクワクしてます。

以上きい。でした(*‘ω‘ *)

この作品はいかがでしたか？

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完結かぁ、、ありがとうございました🥹💞 きい。さん泣ける作品つくるの美味すぎないですか？（？）私が作品つくったら絶対に泣かすことできませんね^^ ﾍﾍｯ黒猫 = 叶さんっていうことですかね、？だったらいいな〜って少し思ってます笑きい。さんの作品めっっっちゃ好きなので、！これからも頑張ってください😘（？）