〈ごめんなさい…熱が出てしまって…〉
《そっかそっか、聞く限り喉も辛そうだね。ゆっくり休んでね》
〈はい、すみません…〉
そう伝えて電話を切った。最近の寒暖差のせいで体調が優れず、熱を出してしまった。幸いそこまで酷くは無いが、ちょうどおかめさんとの予定と被ってしまい、延期することになった。
「はぁ…すごく申し訳ない…ゲホッ…。ずっと楽しみにしてたのに…。」
そう呟いて、いつの間にか眠っていた。
目が覚めると、見知った顔が目の前にあった。
「お、かめさん…?」
『お、目覚めた?おはよう』
「なんでいるんですか…移っちゃいますよ…」
『ん?別にええよ。風邪は移してなんぼって言うやろ?』
「初めて聞きましたけど…」
『ま、気にしないで。飲み物と簡単に食べれるやつと、〇〇ちゃんの事だから薬常備してないと思って、薬も買ってきたよ!』
「ありがとう、ございます…」
『ええよ、いつも頑張ってるもんね。こういう時くらい、甘えてや』
「…じゃあ、1つだけいいですか…?」
『うん、なに?』
「寒いんです…。あっためてください…。」
『移るよって〇〇ちゃん言うたのに?笑』
「風邪は移してなんぼ、なんですよね?なら、徹底的に移してあげますよ…ふふ…」
『そうきたか…しゃーないな〜』
そう言って一緒のお布団に入ってきてくれる
「おかめさん、あったかい…」
おかめさんの腕の中で、私はまた眠りについた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
腕の中で静かに眠る〇〇ちゃんの頭を撫でる
『いつも支えてくれてありがとうな。忙しくて全然構えれてへんかったけど、こうやっていれるだけでも俺は幸せやからな。ゆっくり休んで、次はめいっぱい楽しもうな』
聞こえてないだろう〇〇ちゃんにそう伝え、俺も〇〇ちゃんを抱きしめて眠りについた。
コメント
7件
ねーえ、あぶちゃん、まーた、口角どっかいっちゃったやん、もう同じ墓入って語ってやるんだからー!!
師匠と呼ばせて頂きます。師匠2人目や