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~6年前~ 翔太10才
僕は昔から勉強が苦手で、テストの点数もいい時がなくて、しょっちゅうお父さんに怒られた。
双子の涼太は料理がすごく上手で、お父さんによくほめられてた。僕みたいな落ちこぼれとはちがって。
でも涼太はそんな僕にも当たり前みたいに優しく接してくれた。
よく僕の好きな料理とかスイーツを作ってくれた。照兄ちゃんは甘党で、勝手におかしを食べると泣いちゃうから二人でこっそり食べた。
❤️「おいしい?」
💙「うん!めっちゃうまい!涼太、ありがとう」
❤️「えへへっ。明日はなに食べたい?」
💙「んーとね、チーズケーキ!」
❤️「いいよ!がんばって作るね」
💙「やったぁ!楽しみ!」
僕は、この時間がいちばん好きだった。
~6年前~ 涼太10才
双子の弟の翔太は、少しなまいきでわがままな性格だ。でもそのぶん優しくて素直なことを僕は知っていた。
翔太は感情が豊かで、よく笑うしよく泣いた。
💙「ひっく、グスッ、僕なんか、いらないのかな…」
❤️「そんなことないよ。翔太は世界一かわいい、僕のだいじな弟。ぜったい、ひとりになんかさせないから」
💙「ほんと?じゃあ、ずっといっしょにいてね…」
❤️「うん!約束する。ずっととなりにいるから」
いっしょにくらしている弟は、僕には翔太しかいない。だから翔太はお兄ちゃんの僕が守ってあげないと。
僕は料理が得意で、なにか作ってあげると、翔太は嬉しそうに笑うんだ。
僕はその顔がいちばん好きだった。
次回は本編に戻ります!