💚「じゃー5時にここ集合ね!いっぱい買ってもいいけど、節度は守ろうね」
⛄「はーい!!」
次男の亮平兄さんがそう呼びかけると、兄弟達は元気良く返事をしてそれぞれ行きたい方向へ散らばっていった。
🤍「蓮っ!僕たちもいこ!」
🖤「うん!どこからいく?」
ラウールが口を開く前に、俺のお腹が大きく鳴った。恥ずかしさで少し顔が火照る。
🤍「ふふふっ!じゃあなんか食べよっか!」
ラウールの甲高い笑い声で、俺の気恥ずかしさは吹き飛んだ。
🖤「ありがとう。そこで食べない?」
俺が指差したのはたこ焼き屋さん。ラウールの瞳も嬉しそうに輝く。
🤍「いいね!僕もたこ焼き食べたい!」
🖤「じゃあ決まりだな!」
ソースがたっぷりかかった熱々のたこ焼きを一つずつ手渡され、再び俺たちの目が輝く。
すぐさま席に持っていって、口の中に放り投げる。
まだ熱すぎて二人で悲鳴を上げながらなんとか飲み込んだけど、食べたことのあるはずのたこ焼きは、いつもよりも美味しく感じた。
テーブルを挟んでラウールを見ると、リスみたいに小さな頬をぱんぱんに膨らませてたこ焼きを頬張っていて、可愛くて俺は思わず笑ってしまった。
満腹になったところで、イートインスペースを出て次はお約束の本屋へ向かった。
🤍「あれ?大介兄さんだ」
🖤「ほんとだ。行ってみよっか!」
通りすがったゲームセンターで、一際目立つピンク色の頭髪の大介兄さんがクレーンゲームをしているみたいだ。その横には熱心にUFOキャッチャーの指導(?)をする辰也兄さんが。
🤍「ふたりとも、またゲーセン?」
💜「お!蓮にラウール!お前らもやる?」
🤍「いや、僕たちはいいかな!これから行きたい場所あるから」
🖤「もうちょい右…あ!惜しい」
🩷「あぁぁぁぁ!あとちょっとで取れたのに!!」
🖤「めちゃくちゃ惜しかったよ今の!」
🩷「まじで!?もっかいやろっかな!」
💜「蓮もクレーンゲーム好きなんじゃん!やろーぜ!」
🤍「ちょっと!れーんっ!本屋さん行こうって言ったじゃん?あと、このふたりに付いてくとゲーセンの住人になっちゃうから止めときな」
🖤「はーい…」
🩷「おー!ゲーセンに住むのもいいなぁ」
💜「ゲーセン買収ってのもロマンあるよな」
ラウールに比喩で言われたことを肯定して二人はゲラゲラと笑った。そんな冗談も雪村家の人間ならば財力と権力で簡単に叶ってしまうのだろう。
こんな大人は見習わないでおこう、と俺たち年少組はつくづく思うのであった。
このシリーズ最近出せてなくてすみません!💦
ネタ切れになると困るのでリクエストなどもお待ちしてます!
次回も楽しみに待っててくれると嬉しいです!
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