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どうもこんにちは、いまさっき始めたばかりの初心者みそらーめんです。
右も左も分からぬ “ The初心者”ですが何を血迷ったか小説書いてます((
とりあえず異世界転生系の漫画や悪役令嬢に転生系の漫画が好きなのでそれを書いていきます。このアプリのルールとかってあるんでしょうか…まじでなんも分からんので地雷あったらすんません。
本当にさっき始めたばかりなのでどうぞ生暖かい目で見てください。
一面に花が咲き誇る草原、赤や青、黄色や紫、若葉色の花々が青空の下で燦々と輝く太陽に向かって伸びていた。
草原の奥には深い森林が風に吹かれて揺れていた。
草原の中央辺りだろうか。そこには大きく、透き通った湖が花と森林に囲まれ存在感を醸し出していた。湖のほとりで足を水に浸けながらうたた寝をしたらどんなに幸せだろうか。
ザアァァァアァァァァアァァ
不意に森林の葉が大きく揺れ、何かが森林の中から空に飛び立って行った
『…竜?』
竜と思われる何かは力強い翼で風を切るように飛んでいる。まるでこちらに自由を見せつけている様だ。
「うふふっ」
「あはは!」
幼稚な笑い声が聞こえ、振り返るとそこには虫程の大きさで羽の生えた少年少女が居た。純情無垢な笑顔をこちらに向け、「遊ぼうよ」とでも言いたそうに袖を引っ張ってくる。
羽の生えた妖精のような小さい子供達は髪や瞳が染めたような色んな色になっていた。
そうして見ているうちに子供達は魔法のように炎を出したり水を操ったりして見せた。
『わぁ…夢みたい……』
子供達は私が笑ったのが嬉しかったのか、楽しそうに私の周りをふわふわと飛んでいる。
『素敵な場所だなぁ…』
「ぃ…」
「おい…」
「おい起きろ!」
『…ぁ゙……?』
「あじゃねぇって!仕事中に寝るんじゃねえよ、里野(さの)!」
…目を開けると隣のディスクの先輩が私の肩を揺すって起こしてくれていた。
さっきのは夢だったのだろうか、周りの花々や子供達は何処へやら、数十枚の資料に置き変わってしまった。
先輩が起こさなければ私はまだあの幸せな野原の中に入れたのかと思うと先輩に対して殺意が湧いてくる。
「疲れてんのは分かってるけど今寝ると残り終わんねーぞ、せっかく2時には帰れそうなんに…」
『…ぁー、起こしてくれてありがとうございます町田(まちだ)先輩』
やっと冴えてきた頭で次々と本当は私の仕事では無い資料を溶かしていく。
「おー、やっぱ仕事が早いな里野は。流石我社のエース」
『やめてください。それを口実に同僚や上司が仕事押し付けてくるんですから』
「そのお詫びに毎回残業の時手伝ってやってるだろー」
『………あんまり有難くないです。先輩仕事サボり魔ですし。手伝ってるって口実で自分の仕事も終わらせてるだけでしょう』
「あ、バレてたかw」
実際、出来れば帰って欲しいものだ。私が仕事を押し付けられる原因として
「町田先輩に構われてズルい」「町田先輩に色目を使ってる」「ジト目がムカつく」
などがある。最後は置いておいて、そう思っている人達が私に仕事を押し付けているのだ。
町田先輩はイケメンで気遣い上手、トークが面白いとかなり好印象なせいもあるのだろう。私の同僚でも先輩に恋焦がれている女性は数多くいるだろう
でもな、
実際に構われてみろ?てかちょっかいかけられてみろ?
昼休憩は食堂までついてくるし何故か必ず同じテーブルに来るし、座ったら永遠に話しかけてくるし。なんなら昼休憩じゃなくても喋りかけてくるし。
まぁそれでイラついて先輩に冷たく接してたら「町田先輩に調子乗ってる」とか新しい理由ができて仕事がさらに増えた訳だが…
「なーなー里野、なんか最近ハマってる漫画とか小説ってねぇのー?」
元凶のコイツはそんな私の苦労を知る由もないのだがな……!!
あ、なんか考えてたらムカついてきた…1発か2発殴ってやろうか…
そう考えていたら先輩が私が話さないのを不審に思ったのかこちらに顔を向けてきた。
「おいおいどうした?また寝みぃか?寝るんじゃねぇぞ、お前一回寝たら全然起きねーからな!」
ニ パ ッ !
『……』
腹立つなぁぁ………
まぁでも、悪い人でもないから憎めないんだよな。
『はぁ……』
「え、何そのため息」
私は先輩を無視して仕事に没頭することにした。
窓にはとっくに綺麗な真夜中の夜空が広がっている。