ん…ぅむ…ハッ!?ここ…は…?
〜優しさいつかの思い出に〜
Episode.3
【物語は再開へ(前編)】
まずは状況把握から…
昨日私はねずみたちに会いに行って,少し話し合いをしてきた。そして帰っている途中…あぁ…そうだ。拉致されたのか。
ここは…どこだろう。檻…。この檻の中は珍しい金属ね。そういえば最近照らし組のモア・タティが鉱山か何かを見つけたって 風の噂できいたわね。まさか…ね…?
ジャラッ
なるほど…拘束の定番ね。手や足に鎖が繋がっている。
昔よくやられたわ。私の力にはどれも適わなかったけれど。
あの頃は私もやんちゃで全て壊していたものね。でも今は大人しくしておくわ。ここで逃げたら嫌な予感がする。
…ん?…あれ?なんで私狙われてたんだっけ?
思い…出せない…。キーン
うっ…。
コツコツコツ…
ガチャッ
ビクッ
「これはこれは。久しぶりだな。ソウ。」
これは本当の意味で知ってる…聞き慣れた声。…やっぱりそうなの。
「……ゲイト…まだ生きてたのね。 」
もう二度と会わないと思っていたのだけれど。
「おいおい?再開の言葉がそれかい?悲しいじゃないか。ソウ…俺はお前をずっと探していたというのに…。」
ぶっ穀したいですわ。
「なんかいきなり寒気が…。」
「……そう。私は別に探してなかったわ。」
「あーそうかよ。相変わらず素っ気ないな。」
「君が馴れ馴れしすぎるのではなくて?」
「貴様ッ!!誰に向かって口を聞いてるとッ!!」
「おい。黙っておけと言っていただろう。」
「も,申し訳ございません!! 」
「わかればよろしい。…はいはいソウ様すみませんでしたー(棒)」
面倒くさいわね。
「とてもうざいわ。」
「考えてることと言っていること…いやどっちも辛辣だな?」
「それで?(無視)君の要件は?わざわざ私を攫ってきた理由は?君は私のことを知っているはずよ。無駄なことはしないはずなのだからなにか考えあってのことなのでしょう?」
そう…自分で言うのもあれなのだけれど私は強い。あいつは私のことを知っているはず…。認めたくないけれど今1番,私への知識があるのはあいつだ。そんなやつが何もなしに私に突っかかってくるとは思えない。
「へぇ。やっぱ変わらないな。今も昔も。俺のことをしっかり覚えてるw」
そういう受け取り方するのね?可哀想(笑)
「は?」
「またッ…いいやもう。」
「策はなんなの?はやく教えなさいよ。」
「まぁまぁそんな焦るなよ。…おい。連れてこい。」
「分かりました。」
…?
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