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「んー、なーちゃんとか?」
「いやーなんかありきたりだよな」
「野仲から取ってもいいんじゃない」
「あっ、やっほー凪ちゃん」
「や、やっほ、、なんの話、、?」
部室の前で私の名前が聞こえた気がして気になってしまった。
「聡也から野仲さんが凪って呼んでほしいって言ってたって聞いたから」
「、、あ、いや、それはその」
滝原くん、日高くんに話しちゃったのか、いや、きっと滝原くんの優しさなのだろう。
「せっかくだったらあだ名考えよーってなってさ」
「野仲さん、あだ名はあんまり?」
皆川くんが私に聞いた。
「ううん、あだ名も嬉しい」
呼び捨ては馴れ馴れしいんじゃないかと滝原くんに言った皆川くんがあだ名に乗り気なのが少しおもしろかった。
「凪、、なぎ、、なーぎーとか?」
「なーぎーシンプルだけどいいな」
「なーぎーいいかもね」
「凪ちゃんこれからなーぎーって呼んでいい?」
「うんっ」
あだ名なんて久しぶりに付けてもらえたから、すごく嬉しかった。
「滝原ー、これからなーぎーになったよ」
「んー?」
部室にあるカレンダーに書き込みをしていた滝原くんがこっちにやって来た。
「お、凪来たか」
「なーぎーって命名した」
「なーぎーか、いいやん呼びやすいな」
「でしょ、これからなーぎーよ」
瑠衣ちゃんは私の背中をぽんぽんと叩いた。
「んー、でも俺は凪やな」
「なんでだよなーぎー良いじゃん」
日高くんが瑠衣ちゃんの方を向いて、な?とアイコンタクトをした。
「俺は凪って呼んだらそう呼んでほしいって言われたからな、凪で貫くわ」
滝原くんはそう言ってまたカレンダーの方に戻った。