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世界は、静かに、しかし確実に変わり始めていた。
街を覆う夜空には、無数の灯りが瞬く。
その影で、怪獣たちは潜み、人々は恐怖に怯えている。
その中で、ひときわ異彩を放つ少女がいた。
左腕には防衛隊の小隊長としての証── 黒い装甲。
背中には漆黒の羽が広がり、鋭い眼差しは都市を見下ろす。
名前は 凛花( りんか )。
清楚でありながら、どこか色気を漂わせる美貌。
幼少期から戦場を生き抜き、弟を愛し、幼馴染の弦を大切に想う。
その全てが、彼女の強さの源であり、同時に孤独の影でもあった。
そして、傍らには幼馴染であり第1部隊の隊長、鳴海弦。
冷静でクール、時に厳しいが、凛花を守りたいという想いは誰よりも強い。
二人の間には、幼い頃に交わした約束が、静かに、しかし確実に息づいていた。
だが、この街に平穏は長くは続かない。
弟を失った悲劇、迫り来る怪獣の影──
凛花の心を試す、残酷な運命の序章が、今まさに幕を開けようとしていた。
胸に秘めた想い。
そして、守るべき人々──
それら全てが交錯した時、少女は決断する。
「 私が … 守る── 」
夜空に響く、静かな誓い。
それは、悲劇と希望が交錯する物語の始まりだった。
凛花 ( りんか )