皐月side
それからトントン拍子で入院になった…。
入院生活…つまんね…。
手術まで時間あるし散歩…あ、俺目見えなかったわ……。
んー、なら寝よう、寝るしか時間潰せん!
?「さつき、皐月!」
皐月『あえ?先生?まだ時間あるけど??』
桜「俺だよ。」
皐月『(パァー)遥!会いに来てくれたんだな!嬉しい!!』
桜(……犬みてぇ…。)
桜「どっか痛い所とか…ねぇのか?」
皐月『うん?無いよ、遥が来てくれたから俺超元気!』
桜side
本当に無事なのか…、どこか無理してないか…?
失うのが怖い、コイツの笑顔を無くすのが…怖い。
ずっと、隣で歩んで欲しい……、これは俺の我儘なのか?教えてくれよ…。
皐月side
皐月『すげー、暇だったんだ!何にしろ目が見えないからさ!遥の顔も見れないし…しんどい。』
桜「だから、何度でも皐月の為にしたい。」
皐月『ははっ!プロポーズみたいだなぁ!』
桜「ぷろっ!プロポーズッ!!?ちが!俺はっ!」
皐月『分かってるって、遥が俺を純粋に心配してくれてるの、すげー嬉しい、だから心配せんでくれ、大丈夫、絶対目治してお前らとまた隣で過ごしたい。』
桜side
皐月から真っ直ぐに言われて…、本当は不安しかないけど…、でも、信じる、その言葉がどれだけ大切か嫌程叩き込まれた。
だから……。
桜「……、待ってるから、ずっと、皐月を…。」
そう話すと皐月はキョトンとして笑顔になって
皐月『おう!すぐ治してお前らの隣に嫌でも行くわ!』
皐月の手術、体調を信じて……、信じた俺が浅はかだった……。
スマホに着信。
登録してない番号だったから、少し緊張しながら出ると…
神崎(もしもし、桜さんのお電話で間違いないですか?)
桜「あ、合ってるけど……何で俺の番号…。」
神崎(…単刀直入に言います、皐月君が…。)
桜「ッ!す、すぐ行く!!」
俺は電話を切って直ぐ病院に向かった。
in病院
桜(どこだッ!皐月ッ!!)
神崎「!桜くん!こっちだ!」
桜「皐月はッ!皐月は無事なんだよなッ!?」
神崎「……、皐月君は……。」
桜「…嘘だと言ってくれよ……。俺、アイツに何も出来なかった……。好きとも言えなかった……。俺は…俺……。」
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